江戸連講

総会・4月講「森羅万象・魑魅魍魎・滑稽洒脱 江戸の社会を描き尽くす」北斎漫画の世界

日 時:4月29日(祝・水)13:00~16:30(予定)
場 所:東京ウイメンズプラザ第一会議室AおよびZoom配信

13:00~14:00 総 会「2025年度活動報告と決算、2026年度活動方針と予算、その他」

*総会欠席の場合:委任状を送信するか、伝助に登録してください*

14:30~16:30 4月講「森羅万象・魑魅魍魎・滑稽洒脱…江戸の社会を描き尽くす」-北斎漫画の世界」

講 師:五味 和之氏(一般社団法人北斎振興会代表理事)

プロフィール:昭和33年(1958)西東京市生まれ。大正大学文学部史学科日本史コース卒業、同大学院文学研究科修士課程修了。その後、大学院博士課程在学中の1985年に墨田区文化財保護指導員に就職(~平成21年3月まで)。博士課程終了後、武蔵野女子学院高等学校および中学校の非常勤講師、読売日本テレビ文化センター講師を経て、平成21年より現職(墨田区文化振興財団職員)。平成28年、すみだ北斎美術館開館と同時に教育・普及を担当する。すみだ史談会終身講師。墨田区観光ボランティア養成講座講師。NPO本所深川講師。区内の小中学校への出前授業や史跡めぐり、老人クラブでの講演なども多数こなす。2019年3月をもって、すみだ北斎美術館を定年退職。2021年 一般社団法人北斎振興会を設立し代表理事に就任。今後も北斎を始めとする江戸下町文化の豊富な知識やアイディアを社会に還元し、日本の明るい未来のために貢献する。

 今回は世界的にも人気の高い「北斎漫画」をご講演していただきます。「北斎漫画」は北斎が門人のための絵手本として初めて刊行された画集で、北斎没後の明治11年(1814年)までの間に全15編が刊行されました。その総頁数は970 ページ越え、収録図版は約4,000点にもおよび、絵図のモチーフも人物
に始まり動植物、職業、生活用具、名所、妖怪などと多岐に渡っています。知っているようで知らない事実が多々ある「北斎漫画」、北斎の専門家でもある五味先生にこの世界を深堀していただきます。

講会費:会場参加 会員1,000円、非会員1,500円
    Zoom参加 会員500円、非会員1,000円
    *会員の方の会費は9月末にお支払いください。非会員の方は、会員との合算支払可。
懇親会:中華料理(ふーちん青山)

3月講「お花見クルーズ:大横川さくら60分」

日時:2026年3月28日(土)、16:20集合
(乗船:16:40頃、クルーズ:16:50~17:50)
募集人数:伝助登録先着20名限定(クルーズ船は20名で予約済み)
集合場所 : 日本橋たもと「滝の広場:日本橋クルーズ船着場」
(日本橋駅下車:地下鉄銀座線、地下鉄東西線)
行程:[日本橋船着場]〜日本橋川~隅田川~大横川~隅田川〜日本橋川~[日本橋船着場]
   〇運航会社:日本橋クルーズ(株式会社東京湾クルージング)
参加費:クルーズ乗船費用 4,300円

報告

 3月講は、「お花見クルーズ:大横川さくら60分」で、雨が心配されましたが、結果、江戸連日和のクルージングとなり、現地参加は20名でした。
 2017年3月以来のクルーズの企画となりました。行程は、本来のコースである[日本橋船着場]⇒日本橋川⇒隅田川⇒大横川⇒隅田川⇒日本橋川⇒[日本橋船着場]の予定でしたが、船長さんの計らいで、霊岸橋を通り、亀島橋・高橋(たかばし)経由での60分のミニ船旅になりました。
 日本橋川水門をくぐり、霊岸橋を通りました。ここは永代通りで真下に地下鉄・東西線が通っています。亀島橋では、東京駅八重洲口に通じていて橋の欄干には亀の甲羅が表示されています。亀島橋辺りは、江戸時代から頻繁に往来があったようです。そこで通行人に挨拶がてら警笛を鳴らす粋なふるまいもありました。
 次に高橋では、JR八丁堀駅の近くを通り、南高橋は、船長の言葉によると、日本橋より7歳年上とは驚きでした。桜の花は一部満開の所はありましたが、所々はまだ2分・3分もあり、少し早い感がありました。あと一週間後が最高だったかも知れません。船長さんのたびたびの景色の説明もタイミング良く、勉強になりました。船内では、ビール・おつまみを楽しみながら、大小の橋巡り・スカイツリー見物と桜を愛でる有意義な60分でした。

以上     文責:川越 誠司郎



報告

 2月講は、江戸連会員の荻原延元講師で、「煕代勝覧 絵の中に登場する人々の生業とは!」のテーマで、昨年8月以来の講となった。参加者は、現地15名、Zoom 3名でした。
 最初の話は、東京メトロ地下鉄「三越前」駅の地下コンコースに展示されている、文化2年(1805年)の江戸日本橋本町通りの賑わいを描き、少し拡大され14メートルのサイズに復元している。この原図はドイツ・ベルリンの東洋美術館に所蔵されている。19世紀の初頭に、神田の今川橋から日本橋へ至る土蔵の50以上の商店等の街並みと、様々な人々を絵巻物として描いている。
 江戸庶民は、貸本屋で6歳から読み書きを始め、識字率が60%ということに驚きました。又、丁稚は10歳頃から10年間は無給、手代・番頭と進む事も興味がわきました。飛脚では、継飛脚があり、江戸の各藩が領地との連絡に設けられたそうです。
 歌川広重作の東海道五十三次・沼津の場面で、月夜に川沿いの街道を行く、母子の巡礼と天狗の面を背負った修行者を描いた様子も印象的でした。終了時間が超過する程の熱弁で、会場も大変盛り上がりました。

以上     文責:川越 誠司郎



1月講「元祖山手七福神巡り」

日 時:1月4日(日)、13時00分~
集合場所:白金高輪駅改札口前(都営メトロ南北線、都営地下鉄三田線)
案内訳:耀(あかる)良彰氏(江戸連会員)・水越てるみ氏(江戸連会員)
行 程:覚林寺:毘沙門天⇀瑞聖寺:布袋尊⇀妙円寺:福禄寿尊・寿老人尊
    ⇀大円寺:大黒天⇀蟠龍寺:弁財天⇀龍泉寺(目黒不動):恵比寿神
     (4.8キロ、約2時間半)
参加費:現地-会員1,000円、非会員1,500円
    Zoom-会員500円、非会員1,000円

報告

 1月講は、元祖山手七福神巡りで、晴天に恵まれた街歩きとなり、現地参加は22名でZoomは1名が参加されました。
 地下鉄・白金高輪改札前に時間通り集合。案内役の耀さん、水越さんの先導により出発。この七福神巡りは最も古い歴史を持った七福神とされています。今回は、健康祈願を優先として巡りました。
①覚林寺(羅生門)<仏教の守備神で開運・勝運の神、加藤清正ゆかりの寺院>⇒②瑞聖寺(布袋尊)<物を貰えば袋に貯え、困っている人がいるとそれを与えた>⇒③④妙円寺(③福禄寿尊・④寿老人尊)<本堂は昭和20年空襲で焼失、昭和29年に再建>⇒⑤大円寺(大黒天):ちなみに境内に沿って走る行人坂の名は、大円寺を拠点とする修験者たちがこの坂を往来したことによると言われています。<明和9年(1772年)に寺社は焼失、嘉永元年(1848年)に島津斉興の帰依を得て再建>⇒⑥蟠龍寺(弁財天)<インドの水(川)の神、音楽・芸術の神>⇒⑦龍泉寺(目黒不動:恵比寿神)<商売繁盛の神> 三福堂に向かう参道の途中には「金明湧水、福銭洗い」という手水舎がありますが、この手水舎の清水で5円玉を洗うと金運が上昇すると言われています。
 行程:距離4.8キロ・徒歩2時間半で無事七福神巡りを終える事ができました。耀さん、水越さん、各所での案内と説明大変お疲れ様でした。今回も渡辺さんによるZoomライブ配信を実施し、1名だけでしたが、本人と会員視聴者とも楽しそうでした。
 参加の皆様方は、七福神の神社より偉大なパワーを頂かれたのではないでしょうか。新年会は、20名と多数の方が参加され、食べて飲んでの大盛況でした。

以上     文責:川越 誠司郎



2025年12月講年末恒例の江戸連「芸能尽くし」

日 時:12月7日(日)13:30~16:30
場 所:新宿歴史博物館およびオンライン(Zoom)配信
予 定:13:30~14:00 落語「宿屋の富」/花伝亭長太郎(大滝氏)
    14:05~14:35 「歌舞伎の名セリフ」/神山氏、荻原氏
    14:40~15:10 江戸語り「名残の夢」、紙芝居「曽根崎心中」/寿々方氏
    15:15~15:45 謡曲「隅田川(前半部分)」/一坂氏(地頭)、
             小川氏(シテ)、圓山氏(ワキ)、長谷田氏(ワキツレ)
    15:50~16:20 投扇興/仲下氏、(助手・川越氏)
会 費:会場参加 会員1,000円 非会員1,500円
    Zoom参加 会員500円 非会員1,000円

報告

 12月講は恒例の「江戸の芸能尽くし」で参加者は現地27名、Zoom 2名でした。
 落語は、ご存じ花伝亭長太楼師匠の「宿屋の富」の題、今回で350回目の節目の記念落語となりました。要約は、金の無い男が安宿に泊まっていた。宿の亭主は、ひょっとしたら金が無いのではないかと疑うが男は金持ちアピールを繰り返す。一応信じて、ある約束をする。それは富くじを買ってもらい、もし当たったら半分くださいとのことだった。男は承知し富くじを買うと、なんとそれが大当たり。男は、金はあると余裕を見せてたのに、あまりに取り乱しに、亭主にやっぱり貧乏なんだとバレてしまう。
 神山氏・荻原氏の歌舞伎の名セリフ「勧進帳」の「山伏問答」は、初登場にも関わらず、両名の迫力あるセリフには驚かされました。特に、弁慶と関守の富樫の掛け合いは大変面白かったです。
 江戸がたり家元寿々方さんの語り「名残の夢」、紙芝居「曽根崎心中」の2題。特に曽根崎心中は、元禄時代の大坂での実話で、醤油屋・「平野屋」の手代・徳兵衛と天満屋の遊女・お初との話で、世間で結ばれない恋人の悲しい運命の結果、心中するという実に感動的なものとなりました。
 揺曲<隅田川(前半部分)>は、圓山氏・長谷田氏・小川さんによる久しぶりの熱演で、声もしっかりと会場に響いていました。演目の最後は、投扇興で今回は距離を変えたパターンによるデモンストレーション、初心者の方も参加され、初代優勝者・仲下氏との対戦。投げた扇子が落ちた時の蝶・扇子の形(銘)に参加者の歓声が絶えませんでした。

以上     文責:川越 誠司郎



2025年11月講「尾張屋坂江戸切絵図(雑司ヶ谷音羽絵図)で歩く史跡と坂」

日 時:11月15日(土)13時00分~
行 程:護国寺⇀富士見坂⇀音羽町・音羽通り⇀音羽川(暗渠)⇀ねずみ坂(別名:水見坂)
    ⇀八幡坂・田中八幡(現在は今宮神社)⇀鷺坂・関宿藩下屋敷後⇀目白坂(別名:不動坂)
    ⇀目白不動堂(廃寺)⇀江戸川公園(休憩)⇀神田上水と神田上水堰口跡⇀胸突坂(別名:
     水神坂)⇀関口芭蕉庵⇀新江戸川公園(細川家下屋敷跡)⇀幽霊坂⇀豊坂・豊川稲荷
    (大岡主膳正下屋敷)⇀小布施坂⇀日無坂(別名:東坂)⇀富士見坂⇀金乗院(目白不動)
    ⇀宿坂(別名:くらやみ坂・砂利場坂)⇀のぞき坂⇀鬼子母神(行程:約2時間半)
ガイド:松本崇男氏・圓山稔氏
参加費:現地-会員1,000円、非会員1,500円

報告

 11月講は、松本氏・圓山氏両名によるガイドで、「尾張屋坂江戸切絵図で歩く史跡と坂」、参加者は、現地10名と少人数での街歩きでした。
 街歩きコースは、①護国寺⇒②富士見坂⇒③音羽町・音羽通⇒④音羽川(暗渠)⇒⑤ねずみ坂(別名:水見坂)⇒⑥八幡坂・田中八幡(現在は今宮神社)⇒⑦鷺坂・関宿藩下屋敷後⇒⑧a目白坂(別名:不動坂)⇒⑧b目白不動堂(廃寺) ⇒⑨江戸川公園(休憩)⇒⑩神田上水と神田上水堰口跡⇒⑪a胸突坂(別名:水神坂)⇒⑪b関口芭蕉庵⇒⑫新江戸川公園(細川家下屋敷跡)⇒⑬幽霊坂⇒⑭豊坂・豊川稲荷(大岡主膳正下屋敷)⇒⑮小布施(こぶせ)坂⇒⑯日無坂(別名:東坂)⇒⑰富士見坂⇒⑱a金乗院(目白不動)⇒⑱b宿坂(別名:くらやみ坂・砂利場坂)⇒⑲のぞき坂⇒⑳鬼子母神の順で、行程時間2時間半、約8千歩の街歩きでした。
 坂の高い所が土地の値段は高かったようです。又、富士見坂では、1973年(昭和48年)頃までは、富士山が見れていたそうです。ねずみ坂では、坂の途中に「ねずみ絵」があり、印象的でした。豊川稲荷では、けやきの木が樹齢650年(鎌倉時代)の大樹には驚かされました。細川家下屋敷跡の紅葉が綺麗で、水面に写された逆さ紅葉は抜群に素晴らしかったです。のぞき坂は、勾配22%の急坂で、途中まで行かないと、坂下が見通せないので「のぞき坂」となった。下り運転では、前が見えないとのことで恐ろしさを感じました。

以上     文責:川越 誠司郎



2025年10月講「飛脚は何を運んだのか」

日 時:10月18日(土)午後2時~4時
場 所:東京ウイメンズプラザ第二会議室&Zoom配信
講 師:巻島隆氏
講師紹介:1966年、東京生まれ。群馬大学大学院にて修士、高崎経済大学大学院にて博士。
     地方紙記者を経て、桐生市史編集委員会近世部会専門委員、伊勢崎市史編纂委
     専門委員会会員。物流博物館(港区)、伊勢崎市などで古文書講座講師を務め
     ている(古文書解読検定1級)。石川薫記念地域文化賞受賞、桐生市文化協会
     功労表彰。著書に「飛脚は何を運んだのかー江戸街道輸送網」(ちくま新書)ほか
参加費:現地-会員1,000円、非会員1,500円
    Zoom-会員500円、非会員1,000円

報告

 10月講は、巻島隆講師で、「飛脚は何を運んだのか」のテーマで、参加者は、現地22名、Zoom 5名でした。
 はじめに、狂歌を媒体とした江戸と地方との通信手段を明らかにすることにある。天明の狂歌ブームにより大田蜀山人はじめ、その連が急増する。江戸だけではなく、地方にも波及し、地方の狂歌詠みが作品を江戸の執事に送り、江戸で刊行される狂歌集に掲載されることがあった。
 本日の講で、「諸国銘家人名録」の一部が、読み解くことでの実証を試みられた。江戸時代の嘉永4年(1851年)の作成で、175年前のものが良く残されていました。掟書に書かれた内容は、早便・並便の区分がされ、具体的な日程も詳細に書かれ、又、行先も、駿府・甲府・奥州筋と明確で、感動しました。
 業者は、京屋弥兵衛・嶋屋佐右衛門などがあり、きっちり仕事をしていたようです。飛脚の手紙の料金は、並便で江戸から大坂は、賃銀4分(参考までに1,000円) 。定期早便での6日限、更に人・馬を利用しての3日限には驚きました。各地への飛脚は、下野国(栃木)方面 他地方にあり、取次所・届所も沢山あったようです。特に印象的だったのは、定飛脚問屋・京屋弥兵衛 組織・提携図では、上州出店で、藤岡店他が織物、甲府店他が生糸、山形店が紅花と専門化していたようです。地方の狂歌詠み一覧では武蔵国(関東)他、26の地域と513箇所の狂歌名にも驚きました。

以上     文責:川越 誠司郎



2025年9月講「江戸名所図会/百選」

日 時:9月14日(日)午後2時~4時
場 所:阿佐ヶ谷地区区民センター第5集会場&Zoom配信
講 師:神谷政明氏
参加費:現地-会員1,000円、非会員1,500円
    Zoom-会員500円、非会員1,000円

 江戸の地誌「江戸名所図会/天保7年(1836)出版」は斎藤幸雄、幸孝、幸成の親子3代が30年かけて完成させた、絵入り(画:長谷川雪旦)の江戸案内書です。今回ご講演いただく講師・神谷政明氏はこの地誌に描かれた名所1,040ヶ所を数年掛けて全踏破し、その内の100ヶ所を厳選し「江戸名所図会100選」にまとめました。講演ではこれら各名所を絵図、浮世絵、そして現在の姿を通してご紹介いただきます。

報告

 9月講は、神谷政明講師で、「江戸名所図会/百選」のテーマで、参加者は、現地25名、Zoom 6名でした。
 「江戸名所図会」は、天保7年(1836年)に出版され、斎藤幸雄・幸孝・幸成の親子3代で、30年かけ完成させた、絵入り(画/長谷川雪旦)全7巻の江戸案内書である。
 今回ご講演いただいた講師・神谷政明氏はこの地誌に描かれた名所1,040ヶ所を数年掛けて全踏破し、その内の100ヶ所を厳選し「江戸名所図会100選」にまとめました。講演ではこれら各名所を絵図、浮世絵、そして現在の姿を通してご紹介いただきました。最初は、吹上御苑から始まり、明暦の大火前の江戸城の様子が書かれ、当時の本丸は、5層の天守閣があり高さ51.5メートルもあった。その後、明暦の大火で焼失してしまい、再建はされなかった。あと、豊島屋酒店、大伝馬町通りの各店、木綿問屋、べらぼうの書物問屋、吉原町旧地、木挽町の芝居小屋、愛宕神社、内藤新宿、浅草寺などの説明がありました。特に、印象深かったのは、墨田川堤春景の絵は、すばらしい出来栄えとなっていた。又、府中市にある大國魂神社にある鳥居は続けて2つもあり、不思議な光景を目にしました。残りは省略致しますが、全ての地図と挿絵の繊細さには感動するものが多々ありました。

以上     文責:川越 誠司郎



報告

 8月講は、江戸連会員の荻原延元講師で、「名絵師の描く東都風景~慧斎・北斎・広重の眼」のテーマで、昨年8月以来の講となった。参加者は、現地15名、Zoom 10名でした。
 最初に、鍬形慧斎の作である六曲屏風の江戸一目図の紹介がありました。独自の遠近図法を用いて、上空からの俯瞰図は素晴らしいものでした。鍬形慧斎は、江戸の浮世絵師「北尾正美」から始まり、30歳の時に、津山藩松平家の 大名御抱絵師に取立てられ名前を鍬形慧斎と改め、町人から武士へ稀な身分変更であった。印象的だったのは、鳥獣略画式の「猿と栗鼠」・「鸚鵡 他」・「兎と鹿」等面白い内容でした。又、「宝尽くし」では、七宝・絹織物・打出の小槌など興味をひきました。
 「北斎漫画」の略画では、慧斎の作品を大いに参考にしたとは知りませんでした。北斎作の風神は、目に見えない風を風神として描いたとは驚きでした。神奈川沖浪裏は、遠近構図の魅力さを大いに感じさせてくれました。幕府は、長崎屋の東洋・西洋医学、薬などを学ぶ事を許しました。長崎屋源右衛門は鉄砲の研究と、薬も扱う商人でもあり、日蘭交流を深めておりました。広重の日本橋本石町長崎屋「狂歌江都名所図会」・左上の黒の建物にも興味深いものがありました。
 熈代勝覧(きだいしょうらん)は、日本橋周辺の様子を描いた長大な絵巻物は、興味が湧きました。

以上     文責:川越 誠司郎



2025年7月講「NHK大河ドラマ(べらぼう)では放送されない浮世絵出版の裏話」

日 時:7月27日(日)午後12時半~2時(途中休憩なし)
     ★食事を早めに済ませ会場にお越し下さい(飲料水をお忘れなく)。
場 所:伊場仙ビル7階会議室
講 師:吉田誠男氏(新代表理事就任記念講演)
参加費:現地-会員1,000円、非会員1,500円
    Zoom-会員500円、非会員1,000円

報告

 7月講は、江戸連新代表理事就任記念講演の吉田誠男(のぶお)講師で、江戸時代から400年以上続く、伊場仙の14代目社長で、「NHK大河ドラマ(べらぼう)では放送されない浮世絵出版の裏話」のテーマでの講となった。参加者は、現地20名、Zoom 17名でした。
 最初に、江戸の地本問屋(板元)の伊場屋仙三郎はじめ、鱗形屋孫兵衛(俳優・片岡愛之助)、須原屋市兵衛(俳優・里見浩太朗)、蔦屋重三郎(俳優・横浜流星)、鶴屋喜右衛門(俳優・風間俊介)などの紹介があった。
 江戸は、金座(今の日本銀行)、銀座があり当時の小判・銀貨・手形発行など金融の中心地だった。板元の作業で、1ミリメートルの中に4本の筋を掘ることを聞き、驚きを覚えました。又、歌川国吉の吉良邸討ち入りの絵は、オランダ人が書いた絵を利用したとは、信じられませんでした。更に、葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」の浮世絵は欄間の絵を参考にしたとは初耳でした。又、NHK・首都圏いちオシ「べらぼう旅・日本橋をゆく」で、俳優・中川翼さん(耕書堂・手代・みの吉役)が日本橋を取材し、板元 → 絵師 → 彫師 → 摺師などの取材をされ、伊場仙への取材では吉田社長が説明されていました。

以上     文責:川越 誠司郎



2025年6月講「寛政の改革と黄表紙について」

日 時:6月21日(土)午後2時~4時
場 所:東京ウイメンズプラザ第二会議室&Zoom配信
講 師:神山直樹氏(江戸連会員)
参加費:現地-会員1,000円、非会員1,500円
    Zoom-会員500円、非会員1,000円

 神山氏は古文書の講師にして黄表紙の研究家で、これまで2度にわたって
黄表紙について講演をお願いしました。今回は寛政の改革の中で最も厳しい
措置がとられた黄表紙「文武二道万石通(ぶんぶにどうまんごくとおし)」
(朋誠堂喜三二著)と「鸚鵡返文武二道(おうむがえしぶんぶのふたみち)」
(恋川春町著)について、その本の内容に触れながら、なぜ定信がかくも
怒ったのか等について、講演を頂きます。

報告

 6月講は、江戸連会員の神山直樹講師で、「寛政の改革と黄表紙について」のテーマで2年4ヶ月ぶりの講となった。参加者は、現地19名、Zoom 10名でした。
 最初に、NHK大河ドラマでお馴染みの「べらぼう」にも登場する、田沼意次の話があり、明和9年に老中となり、改革としては、株仲間の結成、新田・鉱山開発、貿易の拡大等に取り組んだが、一方で賄賂政治との批判を浴びる。安永元年になり、「世の中は安く永しと、変われども諸色高直、今は迷惑(明和9)」と評される。
 15年間の田沼時代は70歳で幕を閉じる。その後、松平定信の寛政の改革が始まり、緊縮財政、贅沢禁止、出版統制等、様々な政策を打ち出す。特に出版統制については、5項目(追加4項目)があり、 例として、「今後の新規出版について、儒書・仏書・神書・医書・歌書、全て書物類は其筋一通りのことは格別、猥りなる儀、異説等を取りまぜて出版してはならない。」黄表紙は、恋川春町から始まり、朋誠堂喜三二他8名が登場し江戸の文化を盛り上げた。特に興味深かったのは、本拳・虎拳・狐拳・虫拳があり、当時の競争意識と遊びの奥深さを感じました。その他、「無間の鐘」・「継子立」の話も面白かったです。

以上     文責:川越 誠司郎



2025年5月講「蔦屋重三郎(蔦重)の足跡と𠮷原界隈散策」

日時:5月20日(火)13時 台東区民会館1階ロビー集合

行程:区民会館9階「べらぼう江戸たいとう大河ドラマ館」見学
      入館料800円(20名以上の団体となった場合640円)
   ~正法寺(蔦重菩提寺)~山谷堀公園~見返り柳・衣紋坂~
   吉原大門~吉原域内~吉原神社~浄閑寺~回向院・延命寺
   (小塚原処刑場跡)~三ノ輪・南千住(16時頃解散))
   *歩行距離5~6キロ、約1万歩

案内:江原晴郎氏、圓山稔氏(江戸連会員)

その他:行程の詳細及び見学先の概要については、こちらを参照

現地参加費:会員1,000円、非会員1,500円
Zoom参加費:会員500円、非会員1,000円
  ※今回から街歩きのZoom参加についても、参加費を徴収いたします※

報告

 5月講は、NHK大河ドラマでおなじみの「べらぼう」で、まずは、「べらぼう江戸たいとう大河ドラマ館」での見学からスタートした。主役の横浜流星さんのメッセージ映像から始まり蔦重の衣装、主要キャスター・スタッフの紹介があり、特に、江戸時代中期の吉原遊郭を体感できる施設でもあり、江戸の貴重な文化に触れることができ大変勉強になりました。次に、蔦重の足跡と吉原界隈の散策に出かけましたが、天気は5月なのに29度と暑くなり、ビルの日陰を利用しての散策となりました。
 経路は、台東区民会館→本龍寺(弾左衛の菩提寺)→正法寺(蔦重の菩提寺)→山谷堀公園経由→見返り柳→吉原大門→吉原耕書堂→吉原神社→吉原弁財天→三ノ輪浄閑寺の全行程4.5㎞、散策時間2時間40分、約1万歩の散策を落伍者も無く、無事に終了することができました。途中、今戸焼に遭遇し、江戸時代から明治時代を中心に江戸を代表する焼き物として、庶民に親しまれていたことに感銘をうけました。

以上     文責:川越 誠司郎



総会・2025年4月講「江戸時代の評価~今なぜ江戸ブームなのか」

日 時:4月29日(祝・火)13:00~16:00
場 所:東京ウイメンズプラザ第二会議室A・BおよびZoom配信

    13:00~14:00 総 会「2024年度活動報告と決算、2025年度活動方針と予算、その他」

*総会欠席の場合:圓山代表理事へ委任状を送信して下さい*
参 考:総会における委任状の文面は「総会の議決につきましては、江戸連代表理事圓山稔氏に一任致します」となります。

    14:00~16:00 4月講「江戸時代の評価~今なぜ江戸ブームなのか」
        講 師:荒井孝昌 氏(江戸連会員)

講会費:会場参加 会員1,000円、非会員1,500円
    Zoom参加 会員500円、非会員1,000円

報告

 4月講は、江戸連会員で元東京国際大学学長の荒井孝昌講師の「江戸時代の評価-今なぜ江戸ブームなのか-」で、参加者は現地29名、Zoom 10名でした。
 まず、今なぜ江戸ブームなのか私見としての講演ですと一言。①大政奉還(1867)から終戦(1945)まで78年。②終戦(1945)から現在(2025)まで80年。ほぼ同じ時間の中で①は10年に一度戦争をしており、②は平和。江戸時代は265年ほど平和が続き、明治期の人が江戸時代を見れば「何もしてくれなかったので今苦労している」と。ブームの背景として、太平洋戦争の敗戦による薩長中心の明治政府の終焉とベルリンの壁撤廃からソ連の崩壊に伴うマルクス主義の影響低下。更に江戸時代研究の進化(思想的な物とは関係なく江戸を考える)等。鎖国政策は貿易を幕府の統制下に置こうとしていた。生産力、人口増加の変遷を見ると、「今までの江戸時代は苦しい生活だと想像していたが、そうでもないのでは」という所が江戸ブームに繫がっているのではないか。私見ということでの考察でしたが、今の江戸ブームが腑に落ちた講演でした。

以上     文責:小嶋 光



2025年3月講「お花見」

日 時:3月26日(水)12時開始
場 所:小金井公園「桜の園」(場所は地図をご参照ください)
地図
<アクセス>
 ・JR東小金井駅 北口を出てロータリの向こう側2番乗り場 CoCo巡回バス
         1時間に2本-9分、29分、49分 小金井公園入口迄約5分
         公園正面口から桜の園まで徒歩約10分
 ・JR武蔵小金井駅 中央改札口三鷹方面出口を出て北側、ロータリの向こう側
         2番又は3番乗り場、いずれの行き先バスも小金井公園に行く
         本数多数。小金井公園西口迄約10分。バス停から桜の園は目の前
共 催:俳句連
会 費:会員2,000円-年度末(3月末締め)一括払い、非会員2,500円-当日現金払い
その他:酒・肴の持ち込み大歓迎!

2025年2月講「江戸の食について」

日 時:2月15日(土)午後2時~4時
場 所:東京ウイメンズプラザ第一会議室B&オンライン(Zoom)配信
講 師:原田信男氏  史学博士(明治大学)
    主な著者:「江戸の料理史」1989年(中公新書)サントリー学芸賞受賞・
         「歴史のなかの米と肉」1993(平凡社選書)小泉八雲賞受賞・
         「江戸の食生活」岩波書店2003のち現代文庫・
         「和食と日本文化 日本料理の社会史」小学館2005・
         「和食の歴史」思文閣出版2016など多数
会 費:会場参加 会員1,000円、非会員1,500円
    Zoom参加 会員500円、非会員1,000円

報告

 2月講は、史学博士(明治大学)の原田信男氏の「江戸の食について」で、参加者は現地25名、Zoom 15名でした。
 江戸の食に関することを様々な観点から学ぶことができた。江戸時代に入って社会が安定し、各地で新田が開発され、利根川東遷によってさらに水田が増加した。また、利根川東遷によって川の物流が整い、全国航路が成立したことにより、米だけではなくさまざまな物産が江戸に入るようになった。江戸は、武家や職人などの単身の男性が多く住むことから、手軽に食事ができる店や屋台がたくさんあった。男性向けの遊廓ができれば、食事を提供する料理茶屋も発展した。社会の安定は文化の発展をもたらし、芝居小屋で弁当を出す料理屋や芝居の後に食事をする居酒屋も繁昌した。文化が発展すれば食が豊かになり、食が豊かになればそれに関する書物が出版され、よい循環となった。本草学や醤油などの発酵調味料の話にもなり、今までの講で学んだ色々なことが思い出された。活発な質疑応答がなされ、連衆の興味はつきないことを実感することができた。

以上     文責:山本 秀美



2025年1月講「小石川七福神巡り」

日 に ち:2025年1月4日(土)
集合時間:13時(午後1時)
集合場所:地下鉄後楽園駅(丸ノ内線)改札口付近
行  程:福禄寿(東京ドーム内)-毘沙門天(源覚寺)-大黒天(福聚院)-布袋尊(真珠院)-
     寿老人(宗慶寺)-女弁天(小石川パークタワー内)-男弁天(宗慶寺)-恵比寿(深光寺)
      距離約4km、2時間半~3時間
参 加 費:会員1,000円、非会員1,500円
新 年 会:15時30分~17時30分 築地日本海茗荷谷店 地下鉄茗荷谷駅地下 03-3945-6381
     会費一人5,000円(当日現金払い) 限定22名

報告

 1月講は小石川七福神巡りで、晴天に恵まれた街歩きとなり、外部の方も含めて19名が参加されました。地下鉄後楽園に時間通り集合。圓山代表理事の新年の挨拶の後、案内役の圓山、松本氏の先導により出発。①最初は、東京ドームの敷地内に鎮座する福禄寿。昔は小石川後楽園に祭られていたがお正月には後楽園が閉園することから移されました。②こんにゃく閻魔として知られる源覚寺の毘沙門天。③福聚院の大黒天は幼稚園の園庭を横切った本堂に。通常幼稚園の門扉は閉じられています。④真珠院の布袋尊は小さな木彫として本堂手前のお堂に祭られていますが、本堂下の通路を抜けると裏手が墓地になっており身の丈2m余りの布袋尊の石像があります。⑤宗慶寺の寿老人は学問に縁の深い当寺に新たに祭られました。⑥マンションの敷地内と思われる小さな祠が極楽水の弁財天。白蛇の七福神唯一の女性の神様。⑦徳雲寺の弁財天はとぐろを巻いた蛇ですが顔は男顔。⑧深光寺の恵比寿は重さ3t、高さ165cmの大きさ。ここには今年も有名になるであろう滝沢馬琴の墓があります。①~⑧八ケ所巡りました。弁財天に男顔があるとは。現代のLGBTを先取りしているのか?昔のほうが自由だったのか?寄り道しつつ全行程約8000歩以上、2時間半、無事七福神巡りを終える事ができまた。
 今回も渡辺さんによるZoomライブ配信を実施し、数人の方が参加「以前の講の逆回りの様なので当時を思い出しながら楽しんでいました」等の感想を頂きました。

以上     文責:小嶋 光



2024年12月講「江戸の芸能を楽しむ」

日 時:12月15日(日)13:30~16:30
場 所:新宿歴史博物館およびオンライン(Zoom)配信
予 定:13:30~14:00 語りと紙芝居「戦後80年、二度と戦争しない!」
      第一部 語り 「遥かなるナボイ劇場」    
      第二部 紙芝居 「父のかお、母のかお」「なまたまご」
        演者:寿々方 江戸連会員、江戸がたり家元
    14:00~14:30 落語「佃祭り」
        演者:花伝亭長太楼師匠 江戸連会員
    14:30~16:00 投扇興
        幹事:仲下、川越 江戸連会員
    16:00~16:30 落語「芝濱」
        演者:花伝亭長太楼師匠 江戸連会員
会 費:会場参加 会員1,000円 非会員1,500円
    Zoom参加 会員500円 非会員1,000円
忘年会:17:30~19:30
場 所:「丸信」おでんと魚菜  新宿区四谷3-3-3 電話:03-6273-0199
会 費:一人5,000円(当日、現金払い)

報告

12月講は恒例の「江戸の芸能づくし」で参加者は現地26名、Zoom 4名でした。江戸がたり家元寿々方さんの「戦後80年、二度と戦争しない!」を命題に、語り「遥かなるナボイ劇場」紙芝居「父のかお、母のかお」「なまたまご」の2題。ナボイ劇場は大戦後、抑留された日本兵がウズベキスタンのオペラハウスを建設する話で迫力ある語り。紙芝居には昭和100年を感じました。落語はご存じ花伝亭長太楼師匠の「佃祭り」「芝浜」の2題。枕は綾小路きみまろも斯くやのシルバーギャグに大盛り上がり。佃祭りは<情けは人の為ならず>を少し滑稽に。芝浜は<これを聞かなければ年を越せない>と言う人もいる熱演。演目の幕間には江戸連会員による投扇興のデモンストレーションと初心者向けの講習も行われ、投げた扇子が落ちた時の蝶・枕・扇子の形(銘)に参加者の歓声が絶えませんでした。

以上     文責:小嶋 光



2024年11月講「玉川上水の散策」

日 に ち:11月16日(土)
集合時間:13時25分(出発時間13時30分)
集合場所:JR吉祥寺駅中央改札口前
行  程:井の頭恩賜公園/神田川源流見学~玉川上水/万助橋~千川上水取水口・境橋まで
     (全行程約2時間)
参 加 費:会員1,000円、非会員1,500円

報告

11月講は、宮川都吉、水越てるみ両案内人の「玉川上水散策」で、参加者は現地19名でした。案内人は江戸連会員で両名供玉川上水には強い思いが有り、井の頭恩賜公園/神田川源流見学~玉川上水/万助橋~千川上水取水口~境橋までの行程の中で有意義な解説を傾聴しました。玉川上水は江戸時代・承応2年(1653)多摩川中上流域にある羽村の堰より四谷大木戸まで開削された、全長43km、標高差92mという緩勾配の上水道。開削された武蔵野台地は関東ローム層で覆われており、開削は容易で、水を含むと粘りが出て(粘土質)踏み固めれば水を通さず、激しい流水にも耐える強度と台地の自然勾配(西高東低、火山灰の供給源は富士山、箱根山)が送水に理想的。徳川家光の時代に参勤交代が始まり、急激な人口増が見込まれた時期で、神田上水では不十分なことが予想された。人口増加途上のタイムリーな時期に完成。人工河川である玉川上水は武蔵野台地の一番高いところ(尾根筋)を流れ、分水を利用して水不足の武蔵野台地を潤し、農地化を可能にした。玉川上水の散策は整備された遊歩道のおかげで楽しく歩けましたが、樹木剪定に手が回っていないため一部の遺構確認に手間取ったのは残念でした。

以上     文責:小嶋 光



2024年10月講「歌舞伎鑑賞」

日 時:10月5日(土)11時開演(昼の部)
場 所:歌舞伎座3階A席
演 目:平家女護島 俊寬     菊之助 他
    音菊曽我彩        右近 他
    権三と助十        獅童 他
会 費:会員・非会員共 6,000円

2024年9月講「吉原の光と闇について」

其角の謎めいた俳句「闇の夜は吉原ばかり月夜かな」が書かれた俳画を手に入れたということで、今回見せて頂けるとのことです。

日 時:9月22日(日)午後2時~4時
場 所:東京ウイメンズプラザ第1会議室B&オンライン(Zoom)配信
講 師:渡辺憲司氏(立教大学名誉教授・元自由学園最高学部学部長。遊里史研究の大家)
会 費:会場参加 会員1,000円、非会員1,500円
    Zoom参加 会員500円、非会員1,000円

報告

9月講は、渡辺憲司講師の「吉原の光と闇について」で、参加者は現地27名、Zoom 9名でした。講師は立教大学名誉教授・元自由学園最高学部学部長で遊里史研究の大家。其角自筆?・破笠画「闇の夜はよしはらばかり月夜かな」(軸装)を講師は購入し、真贋はともかく句を聞句とみると初句で切れるか、二句目で切れるかで吉原は光の場か闇の場ととらえるかで分かれる。講師は実景として吉原たんぼの中で異様に光り輝く歓楽街を想像することが自然であろう(明暗両面を見なくてはならない)と説明。芭蕉の弟子の宝井其角(明?)と各務支考(暗?)を比べて江戸座(吉原、深川)・田舎蕉門(名古屋) 派手軽み粋・わびさび 明暗と見ることができるか。芭蕉と吉原につながる3人。宝井其角(俳諧師、芭蕉の一番弟子)、小川破笠(漆芸家、絵師、英一蝶に学んだ?俳諧師、芭蕉に学ぶ)、英一蝶(絵師、幇間【豪商、大大名も相手】としても活動、芭蕉や其角と交友関係、当時の芸術サロン的な人々【文化人や趣味人、後援者】とも交流)の3人の反骨精神には宗教的なものがあり、そこには日蓮宗があるのではないかと講師は考えているようでした。

以上     文責:小嶋 光