開催日時:2021年4月17日(土)午後1時半~2時
会場:東京ウイメンズプラザ第二会議室&Zoom
会員総数:86名(当日会場出席 11名、Zoom出席 8名、委任状 66名、欠席 3名)
第一議案 「2020年(令和2年)度の事業報告と決算について」
1.事業報告
(1)2002年(平成14年)2月7日に江戸連がNPO法人として発足してから19年目を迎えた。「江戸を遊び・江戸を学び・江戸の良さを今に活かす」という活動も着実に定着して来ている。発足後数年は10数人だった会員も、2005年(平成17年:江戸連機関誌創刊)度には30人弱、2011年(平成23年:発足10周年)度には68人、そして2018年(平成30年)度には90人を超えたが、現在は85人になっている。
2020年度は江戸連にとって(というよりも日本及び世界中が)これまでに経験したことのない試練の年になった。コロナの流行により自由に集まって、講演会を開催したり、江戸歩きをしたり、歌舞伎鑑賞したり、懇親会を行ったりすることが困難な状況に追い込まれた。「2020年(令和2年)度の講の実績」のように、4月・5月は「コロナのため中止」に追い込まれ、総会はインターネットによる総会という極めて異常な事態だった。ただ、江戸連会員は連絡事項を全てパソコンを通じて行うこととしていたこと、及びZoomの利用法に精通した佐原さんやパソコンのスペシャリストの渡辺さんを役員に抱えていたために、Zoomの導入が比較的スムーズに行うことできたことは江戸連にとって幸いであり、両氏に深く感謝する。2021年1月の「新宿山ノ手七福神めぐり」をのぞけば、6月~3月は(Zoom+会場参加)もしくは(Zoom参加のみ)という方式で毎回40人強の会員が講に参加してくれ概ね盛況であった。とりわけ、10月講の「歌舞伎へのお誘い~出雲のお国から瞼の母」と12月講の「江戸芸能;落語・狂言紙芝居・手品」は芸達者揃いの江戸連だからこそできた催しと、寿々方・荒井(孝)・花伝亭長太楼・三宮及び渡辺さんに深く感謝する。また、コロナ禍にあって、外部講師にお願いするのもままならない時に、6月・8月・11月講を会員である荻原・松本・新実さんがそれぞれ素晴らしい講演をしてくれたことも感謝にたえない。今年度実施した9回の講のうち外部講師は4人のみで、残りの5回は会員の手になるものであったということは江戸連として誇りにできると思っている。
(2)江戸連の「連内連」の活動についても、2020年度は大試練の1年だった。「投扇連」(仲下代表&塩出幹事長)及び「歌声連(村岡代表)は年間を通じて中止に追い込まれた。「俳句連(扇句会)」(林代表)及び「古文書連」(神山代表&圓山幹事長)も、しばしば中止に追い込まれたが、後半になってようやく渡辺さんの協力を得て、Zoomによる活動が軌道に乗り始めた。しかし、「連内連」活動後の飲み食いと会話の楽しみは、コロナが収まらないかぎり戻ってこないのが残念だ。
(3)今回もなんとか江戸連機関誌16号を発刊することができた。原稿依頼した人が全て快く協力してくれたこと(会員および講師の方)、校正作業や発送作業などを手伝ってくれた方、そしてなによりも会員全てが機関誌の購入に心よく協力してくれたことに深く感謝する。今回は1100冊を発行したが、国会図書館・日比谷図書館・中央区図書館や協力を頂いた講師の方への進呈を含めてほぼ一瞬のうちに捌けてしまった。
(4)長年の懸案事項であった江戸連機関誌の在庫問題については、会員諸氏のご協力もあって、コロナ禍で販売活動ができなかった15号(残187冊)を除けば、各号数冊~40冊程度のほぼ適正な在庫に収まっている。在庫管理に多大な協力を頂いている三宮さんに感謝する。
2.決算(別紙1参照)
第二議案「2021年(令和3年)度の事業計画と予算について」
1.事業計画について
(1)講の企画について
2021年(令和3年)度については、暫くコロナが続くことを前提にできるだけ三密を避けた企画を考慮せざるをえないと考えている。講演会はZoomと会場参加の二本建て、もしくはZoomのみ方式を基本としたい。江戸散策は、できるだけ密にならないよういくつかのグループに分けて実施したい。当面、4月講は安藤優一郎氏の講演「大名の格付け」。5月講は本来1月に実施予定していた「新宿山の手七福神巡り」(このコースは朱印の受付など年間を通して「七福神巡り」を受け入れる体制ができているとか)を予定。また6月講は大久保治男氏の「文化人井伊直弼と埋木舎」をそれぞれ予定している。今後も魅力的な企画を検討していきたい。
(2)NPO法人江戸連発足20周年記念事業について
江戸連は来年2022年2月7日に発足20周年を迎える。本来なら記念事業を早急に準備しなければいけない所であるが、コロナ禍ではなかなかそんな気分になれない。多少後ろにずれこんでもいいから、会員が心置きなく一同に会して20周年を祝える時期を待って実現したいと思っている。時期をみて実行委員会を発足させたい。
(3)機関誌17号の発刊について
編集体制を一新してから3冊目の、機関誌17号を発刊することとする。2005年(平成17年)度(当時会員数30人弱)に、大議論の末機関誌発刊を決意してからここまでよく継続してきたものと思っている。薄っぺらで誤字脱字だらけだった初期の機関誌に比べ、質量とも充実した機関誌に成長し、NPO法人江戸連の看板活動の一つになっている。これもひとえに会員が積極的に機関誌に投稿してくれたこと及び機関誌販売(「会員はできれば10冊、最低5冊。役員はできれば30冊、最低15冊」)に協力してくれたお陰と深く感謝している。今後とも機関誌発刊に協力をお願いする。機関誌17号は、江戸連発足20周年の特集も兼ねたものとして発刊したいと考えている。
(4)連内連活動の推進について
コロナ禍で苦戦を強いられているが、俳句連及び古文書連はZoomに活路を見出し活動を開始し始めている。投扇連と歌声連は活動の性格上、コロナの状況が改善しないと活動の再開は難しそうだ。コロナで活動が全面的にストップしているNPOが多いなか、連内連の活動があるというのも江戸連の特徴の一つだと思っている。今後とも推進して行きたい。
(5)江戸連活動に関する事務経費支払いの件について
これまで、江戸連の活動・運営は、その殆どが会員のボランティアよるものであった。しかし最近、活動が活発化し、例えば、機関誌の作成、経理処理、オンライン配信など、それを担う方の作業量と時間が増加し内容も複雑化している。従って、江戸連としてその労に対して、事務経費として些少なりとも、次の基準で謝礼を差し上げたいと思っている。
①江戸連機関誌の編集・作成に6万円/年。②ホームページ及び江戸連メールの記載に2万円/年。③経理会計業務に3万円/年・人。④オンライン配信に2千円/回。江戸連講及び古文書連・俳句連についても適用する。
2.予算(別紙2参照)
第三議案「役員の変更について」
2021年(令和3年)度は任期満了に伴う役員の改正時期に当たる。新たに水越さんと小川さんを理事に推薦する。なお、水越さんと小川さんからは理事就任について事前に承諾を得ている。その他、理事の圓山・白石・新実・渡辺・山本・寿々方・吉田・石垣・長谷田・佐原・野津・川越さん及び監事の三田さんについては、引き続き再任としたい。尚会計担当の職務は川越さんから、山本(機関誌担当と兼務)さんと小川さんが二人で役割分担をして引き継ぐこととし、また水越さんには企画担当をお願いすることとしたい。
第四議案「議事録署名人の選定について」
議事録署名人については、白石議長の他圓山・川越さんを選定したい。
2020年度事業報告及び決算、並びに2021年度事業計画及び予算は総て総会にて賛成多数で承認されました。