2022年度総会

開催日時:2022年4月23日(土)午後2時~2時50分
会場:東京ウイメンズプラザ第二会議室&Zoom
会員総数:88名(当日会場出席 17名、Zoom出席 20名、委任状 46名、欠席 5名)

第一議案 「2021年(令和3年)度の事業報告と決算について」

1.事業報告

(1)2002年(平成14年)2月7日に江戸連がNPO法人として発足してから20周年目を迎えた。
 「江戸を遊び・江戸を学び・江戸の良さを今に活かす」という活動も少しずつ定着して来ている。発足時は10数人だった会員数も、2005年(平成17年)に28人、2008年(平成20年)に38人。その後毎年10人ずつ増加し、2013年(平成25年)には83人に達しました。それ以降現在まで会員数はほぼ85~90人で推移しています。江戸連の活動の柱である「講」(毎月の例会を、2006年から江戸連らしくこのように命名)は、会員の増加に伴いその内容を多様化させ、①江戸を学ぶ(内外講師による講演会ほか)、②江戸を歩く(江戸の史跡と坂歩き・七福神巡り・関東の小江戸巡り・日本橋老舗巡りほか)、③江戸の芸能を楽しむ(歌舞伎・落語・小唄・投扇興・能楽ほか)という3つの活動を軸に据えて行ってきたが、20年間でこの3つの開催比率は①4対②4対③2くらいになっている。
 2021年(令和3年)度も、前年度に引き続きコロナ禍に大いに苦しめられた1年であった。江戸連活動の柱であり、人気の企画であった「江戸を歩く」活動がほとんどできず(1月講で、去年中止にした「新宿山ノ手七福神巡り」を開催した1回のみ)、残りはZoomによる「講演会」もしくは「江戸芸能」だった。それでもZoomが定着したため、1年を通し講が実施できたのは幸いであった。
因みに1年間(12回)の講の外部講師と会員講師の比率は6対6であった。参加者も会場とZoom併せて毎回35~40人が参加してくれた。講師や江戸芸能及びガイドをしてくれた会員に感謝する(「2021年(令和3年)度の講の実績」参照)。

(2)NPO法人江戸連発足20周年記念事業について
 10周年記念事業には、江戸連初代代表理事、江戸連を支援してくれた外部講師及び関係深い友好団体などにも参加を頂き、記念講演や激励の挨拶をお願いし、飲食を伴った記念事業を盛大に開催したが、今回はコロナ禍ということもあり、3月講として「江戸連20周年を振り返る」を、伊場仙会議室会場とZoomを併用して開催した。江戸連の発足時の話(発足時からの理事である野津氏と吉田氏)やその後の江戸連の歩みや問題点など(圓山氏)や機関誌発刊時のエピソード(初代機関誌担当理事の長谷田氏)がなされた。また、20年に及ぶ活動の様子を映像としてまとめた「江戸連アーカイブス」(新実前代表理事や長谷田氏らがまとめてくれた)を約1時間流したが、写っている会員たち(亡くなった方を含めて)の笑顔が印象的であった。20周年記念事業としては、①機関誌17号を20周年記念号として発刊した。②江戸連特製手拭いを作成した(デザインは機関誌の挿絵などの担当をしている池田要さんにお願いした)。特製手拭いは会員に1本づつ進呈し、また主だった講師の方や友好団体などへは機関誌17号と手拭いを進呈した。

(3)機関誌17号の発刊について
 機関誌17号は江戸連20周年記念号を兼ねたものとして発刊した。これまで寄稿のなかった会員も含めて、頼んだ方は全員快く引き受けてくれたおかげもあって、比較的スムースに発刊にこぎつけることができた。更に、校正作業や機関誌の発送作業なども大勢の会員が手伝ってくれたこと、また何よりも機関誌の購入に協力頂いたことに感謝している。NPO法人で定期的に機関誌を発刊しているところは稀だと思っており、誇りとしたい。

(4)連内連の活動について
 連内連の活動についても、2021年度は厳しい環境だった。「投扇連」と「歌声連」は”人が集まってこそ”という活動であるため、コロナの状況が改善しないかぎり活動の再開は難しそうだ。ただ、投扇連はこれまでの実践を踏まえて、江戸連流の「配点表」を作成し、活動再開に備えている。
一方「俳句連」と「古文書連」はZoomなどを活用して、1年間継続して活動がなされた。俳句連では、俳句専用システム「夏雲」を活用して、毎月句会が開催されたがこれには毎回20数名が参加し、俳句を楽しみかつ充実させている。また、今回初めて「吟行句会」を企画したところ、10人を超える参加希望があったが、コロナのため見送らざるを得なかった。古文書連も様々なジャンルのテキストを使用し、毎月25~30名の参加で熱心に学習を行っている。

2.決算報告(別紙1参照)

第二議案「2022年(令和4年)度の事業計画と予算について」

1.事業計画について
 
(1)講の企画について
 2022年(令和4年)度については、暫くコロナが続くことを前提にできるだけ密を避けた企画を考慮せざるをえないと考えている。講演会は会場参加とZoom参加の二本立て方式を基本としたい。江戸歩きは、できるだけ密にならないよういくつかのグループに分けて実施したい。
 当面の講の予定は次の通りである。
4月23日(土)渡辺憲司講師「江戸遊里の記憶~苦海残影考」
5月28日(土)白石広子講師「ジャガタラお春の研究」
6月25日(土)河内聡子講師「『病』の想像力~江戸時代の異書をめぐる文化史」
 今後もコロナの状況を見ながら魅力的な企画を検討していきたい。ただ、コロナ禍のなかで、江戸歩きの講が激減し、講演方式の講が中心になるに従い、毎月の講会計が赤字傾向になっている。会員講師の活用及び外部講師の謝礼金見直しなども検討したい。

(2)機関誌18号の発刊について
 機関誌は江戸連の誇りうる活動の一つであり、2022年(令和4年)度についても、機関誌18号を発刊したい。ただ、機関誌は創刊時の値段(300円)を据え置いたままなのに対して、ページ数の増加、表紙のカラー化、紙質のアップ及び機関誌の郵送費の江戸連負担などもあって毎号赤字になっている。コロナ前は、毎月の講会計はほぼ収支トントンであったため、会員の年会費で機関誌の赤字を埋められる状態であったが、少し厳しい状態になってきたため機関誌費用全体についても見直したいと思っている。

2.予算(別紙2参照)

第三議案「遠隔地会員の年会費の変更について」

 現在の遠隔地会員については、「入会金2000円、年会費1000円」となっているが、コロナ禍でZoom利用が一般化するなか一般会員と遠隔地会員との優劣差が縮小しており、「遠隔地会員の年会費については2000円に変更したい」(ただし、遠隔地会員の入会金はそのまま)。

第四議案「役員の変更について」

 現役員は2022年(令和4年)度までの任期であるため全員留任とするがが、役員の若返りの一環もあって、小嶋さんを新たな理事として推薦する。なお、小嶋さんからは理事就任の承諾を得ている。

2021年度事業報告及び決算、並びに2022年度事業計画及び予算は総て総会にて賛成多数で承認されました。