江戸時代、武家社会が最も必要としていた輸入品は何といっても絹や絹製品。その支払いの為、日本から大量の金属資源(金・銀・銅)が輸出されました。そのうちあまり知られていない銅輸出に焦点を当て、日本銅の華麗な変身を紹介します。
日 時:7月27日(土) 午後3時~5時
場 所:阿佐谷地域区民センター 第6集会室
杉並区阿佐谷南1-47-17
講 師:関昭雄 氏
パンアメリカン(航空会社)のドイツ駐在、ドイツ化学会社を経て、BMWジャパンを
定年退職。その後、50年近い古銭収集の趣味を生かしてジャパンコインキャビネット
(西洋古銭の売買)を設立。世界中を飛び回って活躍。
会 費:会員1,000円、非会員1,500円
懇親会:「キタノイチバ 阿佐ヶ谷南口店」和洋食。飲み放題つき会費3,500円
区民センターから徒歩1分
日 時:6月22日(土) 午後3時~5時
場 所:日本橋伊場仙ビル7階 会議室
講 師:田代道彌 氏
小田原の城と緑を考える会の会長。元神奈川県自然保全審議会委員
近世城郭研究の第一人者
著書「小田原城の古絵図集」「日本城郭体系神奈川県」他
会 費:会員1,000円、非会員1,500円
懇親会:中華料理「龍府」
飲み放題つき会費3,500円
日 時:5月25日(土) 午後3時~5時
場 所:セシオン杉並 第6・7集会室
杉並区梅里1-22-32
講 師:亀川泰照 氏(荒川区立荒川ふるさと文化館 上級主任学芸員)
会 費:会員1,000円、非会員1,500円
懇親会:「華屋与兵衛 高円寺店」 飲み放題つき会費4,000円
日 時:4月27日(土)
14:00~15:00 総会
15:00~17:00 4月講「植物に見る江戸らしさ」
17:00~19:00 懇親会
場 所:日本橋伊場仙ビル7階 会議室
講 師:大場秀章 氏
日本の植物学者。東大名誉教授。理学博士。
「江戸の植物学」「植物は考える:彼らの知られざる驚異の能力に迫る」
「花の男シーボルト」「バラの誕生:技術と文化の高貴な結合」他、著書多数。
会 費:会員1,000円、非会員1,500円
懇親会:自由参加。中華料理「龍府」
食べ放題、飲み放題つき会費3,500円
水運(木下~手賀沼間1時間)を満喫し、木下河岸の盛衰史を学び、かつ地元の人達との交流が楽しめそうな企画です(桜と菜の花も見れそうです)。
集合時間:3月30日(土)午前10時6分
集合場所:JR成田線「木下駅」北口駅前広場
(JR常磐・成田線快速成田行き。上野発9時3分~日暮里9時6分~松戸9時23分~柏9時32分~
我孫子9時37分~木下10時6分着)
参加人数:44人まで。木下~手賀沼間の遊覧船(11人乗り)を2艘チャーターし、参加者をA・B二班に分け、
乗船組と講座受講組(村越講師)をそれぞれ1時間ずつで交代する。
日 程:10時半~11時半・・・A班遊覧船&B班講座受講(中央公民館)
11時半~12時半・・・B班遊覧船&A班講座受講(中央公民館)
12時半~13時・・・利根川堤防散策・木下河岸跡見学
13時~13時45分・・・柏屋で昼食(「蕎麦+ミニ丼(野菜・かつ・肉)セット」or「天ぷら蕎麦」)
13時50分~14時20分・・・吉岡まちかど博物館見学(館内15分、庭15分で二班交代)
14時半~16時・・・木下交流の杜歴史資料センター(博物館)見学。公園から利根川を見る。
木下貝層(国天然記念物)見物
16時半頃木下駅に到着・解散。16時37分の成田線で帰宅の途
参加費:会員2,500円(乗船代1,000円/人・昼食代1,050円~1,100円/人・入館料100円/人・その他)
非会員:3,000円
その他:会員及びその家族優先。満席(44人)になり次第、締め切ります。
日 時:2月16日(土) 午後3時~5時
場 所:日本橋伊場仙ビル7階 会議室
講 師:宮原一敏 氏(江戸連会員)
会 費:会員1,000円、非会員1,500円
懇親会:自由参加。中華料理「龍府」を予定
食べ放題、飲み放題つき会費3,500円
集合時間:1月5日(土)午前10時
集合場所:地下鉄丸ノ内線「茗荷谷駅改札口」
コース:茗荷谷駅~深光寺(恵比寿)~蛙坂・切支丹坂・庚申坂~徳雲寺(弁財天)~播磨坂~
極楽水(弁財天)~宗慶寺(寿老人)~真珠院(布袋尊)~百人坂・伝通院~福聚院
(大黒天)~沢蔵司稲荷・善光寺坂~堀坂~源覚寺(毘沙門天)~東京ドーム(福禄寿)
(約2時間~2時間半のコース)
参加費:会員1,000円、非会員1,500円
昼食&新年会:丸ノ内線「後楽園駅」ビル6階「北海道」。食事&飲み放題で3,300円
日 時:12月15日(土) 午後1時半~7時半
場 所:堀切菖蒲園静観亭
企 画:13:30~15:00 投扇興(自由参加、無料)
15:00~16:30 講
かっぽれ:鈴乃家梅奴(鈴乃家流かっぽれ家元、会員)
江戸語り&紙芝居:寿々方(江戸がたり家元、会員)
落語:花伝亭長太楼師匠(会員)
17:00~19:30 忘年会
会 費:講2,000円+忘年会3,000円=5,000円
その他:原則、会員及びその家族優先。席に余裕がある場合、非会員の参加も可。
非会員参加の場合+500円
日 時:11月25日(日) 午後3時~5時
場 所:日本橋伊場仙ビル7階 会議室
講 師:吉屋敬 氏(オランダ在住画家・作家・ゴッホ研究家・フリーランスジャーナリスト)
オランダ芸術家協会正会員。日本旅行作家協会評議員。
1965年オランダに留学。1973年(故)ユリアナ女王戴冠25周年肖像画展で女王の肖像画を描く。
以後オランダ、ベルギー、アメリカ、日本等で展覧会、講演会、イベント企画等で活躍中。
作品のコレクション:ハーグ市立美術館、ライデン大学、佐倉市立美術館、鎌倉市(除、個人)
アムステルダム日本人学校、ロッテルダム日本人学校、等々。
著書:「楡の木の下で=オランダで想うこと」「母の秘蔵の絵」「みずうみの家」
「ネーデルランド絵画を読む」「青空の憂鬱-ゴッホの全足跡を辿る旅」
その他共著多数。
講演内容:一部 Up to dateなゴッホの今事情
二部 浮世絵との出会いと影響
会 費:会員1,000円、非会員1,500円
懇親会:講終了後自由参加。中華料理「龍府」伊場仙ビルより徒歩3分
食べ放題、飲み放題つき会費3,500円
報告
*ゴッホはどのようにしてゴッホになったか?
・アムステルダム国立美術館で「浮世絵とゴッホ」の展覧会が開催された。
・ゴッホが浮世絵と出会わなかったらゴッホにならなかった、ということを示している展覧会であった。
・吉屋さんは、この展覧会でゴッホについての講演を行った。
・アルルで耳を切った後の4枚の絵について:この落ち着いた筆使いは、浮世絵から学んだものである。
・パリ近郊の精神病院にいた頃の最晩年の絵は、その筆法は荒れたものであった。調子の良い時と悪い時では
極端に違いがある。
・アントワープに行った時に浮世絵と出会い、何枚か買い求める。
・パリに行き印象派と出会い目覚める。
・その後、精神を病み、すべての人に拒否されていると感じるようになる。
・弟テオの援助でアルルに黄色の家を借りる。画家達の集う協同のアトリエにしようと考えていた。
・どうもゴッホは浮世絵が共同作業で出来ていると勘違いして、画家たちの共同制作を目指したようだ。
・テオの資金援助で、黄色の家に来た画家には月200フランを与え、その代わりに描いた絵の1枚をテオに
渡すという条件を付けていたが、誰も来なかった。
*ゴッホとゴーギャン
・貧困で食べ物にも困窮していたゴーギャンだけが、この条件に惹かれてやってきた。
・しかし彼らは、この黄色の家の中で論争を繰り返していた。
*ゴッホの耳切り事件
-ゴーギャンの証言―
・12月24日ゴッホは剃刀を持ってやって来て、自分に切りつけた。身の危険を感じて逃げ出し、その日は
ホテルに泊まった。翌日かえって見ると、ゴッホは前夜耳たぶを切り落とし、それを娼婦に与えた。
・これはゴーギャンの証言のみで他に誰も証人はいない。
・2017年この事実は覆された。
・ゴッホの伝記作家が、ゴッホを診たメイ博士に手紙を書き、その返事が来た。
・ゴッホは耳たぶではなく、耳全体を切り落としていた。
*ゴッホ病気は何だったか?
・恐らく、境界線人格障害(B.P.D.)であったろうと思われる。
・気分のムラが激しい。正邪を極端に考える。妄想の中で棄てられることを恐れ、強い不安感を持つ。見捨て
られたと感じて発症し自殺を図る。
・最晩年の「自画像」は安定している。
・渦巻の絵は渦巻く大気を表し、彼の狂気ではない。
・「狂気の人」の絵は一見、雑に見えるが、よく観察して描かれている。
・「ガッシュ博士」の絵のブルーと赤の色は、浮世絵から学んだものである。
*ゴッホの自殺
・ゴッホがアルルからパリへ戻って来た時に、テオが画商を辞めるという相談を家族で行っていた。テオは
画商の方針に反して、当時まだ認められていない印象派の絵を1,000点ばかり売りまくっており、画商から
クレームがついていた。テオの妻は、テオが画商を辞めることに強く反対していた。さらに彼女がゴッホの
作品を居間に架けていなかったことでゴッホと論争になり、ゴッホは疎外感を抱き、また自分は見捨てられ
ていると思った。ゴッホはオーベル・シュール・オワーズという田舎町の、唯一の小さなレストランの2階
に住んでいたが、そこで左脇腹をピストルで打ち抜き、そして腹に弾を残したまま外出し、やがて部屋に
戻り息を引き取った。1890年ゴッホ37歳。
・自殺者の葬式は教会では許されない為、1階のレストランで行われた。
壁にゴッホの絵を掛け、葬儀の後、出席者に譲られた。ゴッホは近くの教会の共同墓地に埋葬された。
*テオの死
・テオは7月にゴッホの葬式を行い、9月にその遺作展を行い、翌年1月25日に梅毒の悪化によって死去した。
・1914年テオの妻ヨウが、ゴッホとテオの書簡集を発表、大変な評判となる。
・テオの墓をユトレヒトからゴッホの横へ並べて埋葬し直した。
*ゴッホと江戸
・ゴッホは1852年生まれ。これは安政元年。
・1867年大政奉還
・1868年明治維新:ゴッホ15歳
・1869年(明治2年):ゴッホ16歳、ハーグの画商で働き始める。
・1885年(明治18年):アントワープで浮世絵に出会う。
・1886年(明治19年):ゴッホ33歳、パリへ移住。本格的に浮世絵を収集。
・ゴッホがパリに滞在したころは、ジャポニスム全盛であった。
・1890年(明治23年):ゴッホ37歳、逝去。
・27歳から絵を描き始め、死ぬまでの10年間でその作品は2,000点に及ぶ
*ジャポニスム
・1867年パリ万国博覧会。日本政府、薩摩藩、鍋島藩が出展。
・1873年ウイーン万国博覧会。日本政府と民間が協力、「起立工商会社」を設立。日本美術を紹介する。
・サミエル・ビーム(ユダヤ系ドイツ人、フランスに帰化)なる人物が、日本の美術品を売りまくった。
ゴッホは、此処に通い600点の浮世絵コレクションを作り上げた。
・林忠正なる人物がいた。パリ万博の通訳をしていたが、その後日本の美術品を扱う。
クオリティの高いものを扱い、正しい日本文化を伝えようと努力していた。一方で彼は印象派の作品を
集めていたが52歳で亡くなり、ビームの手で売り捌かれた。
・パリに留学していた黒田清輝に法律の勉強を辞めさせて絵画の道に行かせたのは林忠正である。
・「パリ・ルストレ」という日本美術の本に林が論文を載せているが、その本の表紙の美人画の挿絵を
ゴッホが模写している。
・当時のアカデミズムの主流は宗教画や歴史が出会った。それに対して印象派は自然や身近なものを対象
とした。アール・ヌーボ(新芸術)と称する。
・シャルルブラインド―補色の原理。色を混ぜないで、隣に置くことで網膜の中で混ざる、印象派が考え出し
た。
・クレポン絵。紙を縦・横、皴にして圧縮すると色が濃くなり重厚さが出る。
・ゴッホはクレポン画を好み、その感じを油絵の筆使いで出そうとした。
・浮世絵にはヨーロッパの絵にはない色の配合が取り込まれており、ゴッホはその色を学び取ろうとして
いた。
・マネは浮世絵には影がないことに衝撃を受けた。
・広重の「鯉幟と富士山」「水道橋」「亀戸の梅」などに見られる手前を大きく描く遠近法も彼らにとって
は、目新しいものであった。
・浮世絵は彼らに、色・構図・遠近法・線などで多大な影響を与えた。
*ひまわり
・ゴッホはゴーギャンがアルルへ来る以前、ゴーギャンの影響を受けたくないと考えていた。
・5枚のひまわりを描いている。
・東京・ロンドン・アムステルダムにある。
・ゴッホはロンドンにあるひまわりを一番気に入っていた。他はそれの写しである。
・東京にあるひまわりの偽物説
ゴタゴタしている、絵の上の部分に空間がある、サインがない、など。
粗いジュートのキャンバス地に下塗りせず、厚塗りで描かれている。これはゴーギャンが好んだ手法で、
ゴーギャンと一緒の時に描かれたと考えられる。また鑑定の結果、絵の上の部分は買い手が後でつぎ足した
ものと判明。-これは本物である。アムステルダムの絵はその後から描かれたもの。
*その他
・ゴッホの絵には、麦・糸杉・コブヤナギが描かれる。
・北斎の絵に草だけや、根だけを描いたデッサンがあり、ゴッホも麦だけを描いた。
・植物の部分だけを描くという手法は、ヨーロッパのこれまでの絵画にはないものでありゴッホは浮世絵の
影響を強く受けているといえる。

以上。 文責:白石 徹
日 時:10月20日(土) 午後3時~5時
場 所:日本橋伊場仙ビル7階 会議室
講 師:大谷眞範 氏
岡山在住。五街道をはじめ旧街道を歩き(総延長2,677㎞)、「旧街道を歩く」を出版。
徳川吉宗の時代にベトナム~長崎~京都~江戸へ旅をした象の話を旧街道の旅と重ね合わせて語る。
会 費:会員1,000円、非会員1,500円
懇親会:中華料理店「龍府(ロンフ)」(以前の「天豊」と同じ場所)
食べ放題、飲み放題。一人3,500円
日 時:9月9日(日)10時半 歌舞伎座正面集合、11時開演(昼の部)
場 所:歌舞伎座
演 目:金閣寺、鬼揃紅葉狩、河内山
出 演:中村梅玉、松本幸四郎、中村吉右衛門他
会 費:会員・非会員共 6,000円
報告

日 時:8月25日(土) 午後3時15分~5時
場 所:高井戸区民センター
講 師:菅原健二 氏
東京都中央区立京橋図書館司書・地域資料室担当
江戸(東京)の都市史研究家として有名、特に川に精通。
主な著書「川の辞典 江戸・東京23区編」「川の辞典 多摩・東部編」
「川跡からたどる江戸・東京案内」
会 費:会員1,000円、非会員1,500円
懇親会:「あいたか」九州・沖縄ダイニング(区民センター横)03‐3333-4414
飲み放題付き、一人4,000円
日 時:7月21日(土) 午後3時15分~5時
場 所:セシオン杉並
講 師:榎本隆一郎 氏
榎本武揚の玄孫。榎本家に伝わる武揚に関する諸々のエピソードを語っていただきます。
会 費:会員1,000円、非会員1,500円
懇親会:華屋与兵衛 高円寺店(和食) 一人4,000円(飲み放題付き)
日 時:6月9日(土) 午後3時~5時
場 所:ハロー貸会議室湯島御徒町
文京区湯島3-35-9 湯島白川ビル3F
講 師:謝心範 氏
武蔵野学院大学・大学院・教授
会 費:会員1,000円、非会員1,500円
懇親会:中華小皿居酒屋「雅亭」
食べ放題、飲み放題、一人3,500円
報告
・講師 謝心範先生の履歴と活動
1953年 上海生まれ
1981年 上海師範大学卒業
1987年 来日
1991年 (株)協通事業設立。代表取締役、社長就任
1997年 日本国籍を取得
2016年 武蔵野学院大学博士号取得。学位論文:「養生訓」の分析研究―漢籍の影響
2016年 同大学、大学院教授就任
漢方養生食品を開発、米国、欧州、カナダ、中国、日本で合計7件の特許取得。
現在も認知症に関する漢方製剤に関して特許出願中。
1999年~2013年 日本及び海外の肝臓学会、癌学会等に於いて40回以上の交流と発表。
2002年~2005年 特に肝硬変、非アルコール性脂肪肝炎に関する研究論文は日本肝臓学会に於いて2度の
優秀賞を受賞。
2006年~2013年 学術専門誌への掲載歴16回
アメリカ国立医学図書館のデーターベースに於いて15件の研究結果が世界に公開
されている。
・著書
「驚異の田七杜仲パワー健康法」 廣済堂出版 平成8年
「真・養生学」 広葉書林 平成9年
「日本で買える本場中国の漢方薬ガイド」 講談社 平成10年
「C型肝炎=肝臓ガンの時代は終わった」 海竜社 平成12年
「肝臓を元気に」 漢方養生研究所 平成16年
・貝原益軒の経歴
1630年 黒田藩祐筆、貝原利貞の子として誕生
1655年25歳 長崎へ2度遊学
1656年26歳 江戸へ、柔齊と号し医者を志して剃髪
1658年27歳 京都へ遊学。35歳まで儒学・医学の勉強、著名な学者の教えをうける。
中でも長崎出身の朱子学者で医者の向井元升の教えを受けた。
1665年35歳 江戸で正式な藩士の待遇を得る。「黒田家譜」「筑前国続風土記」等を著す。
1668年38歳 京都へ淋病の治療。下痢・喘息の発作には継続して悩まされる。
1669年39歳 江戸へ戻る。髪を伸ばし名を九兵衛と改める。秋月藩の友人医師、江月道達の姪、
のちの東軒夫人(17歳)と結婚。
1700年70歳 隠居
その後も85歳で亡くなるまで、幅広分野にわたって著作の整理、完稿、出版を続けた。
「大和本草」(全16巻、付図2巻)
益軒生涯の成果ともいえる80歳の時の著作。
中国・李時珍の「本草綱目」から720種、他の本草書から200種、日本固有種358種など1,362種の
自然物が引用され、独自の方法で配列されている。
「養生訓」
亡くなる前年84歳の時の著作。
中国の伝統薬学や養生文化関係の文献をまとめ再整理をして、庶民でも読めるように、平易な和文で
書いたもの。医薬学の専門書ではないにもかかわらず、医学・薬学の内を多く含み、また、儒学・道学
や仏教の視点、さらに生命と健康、社会道徳と倫理に拘る価値観のなども解説、そのうえ健康な生活を
守る為の効果的な作法や行動、有益な食材の使用方法、そして心の働きが健康のために重要であること
まで、医薬学の領域を超えて、こと細かに述べられている。
・生活習慣病
加齢による発病の側面からの「成人病」の概念から生活習慣重視への視点の転換。
現段階で生活習慣と疾病との関連が明らかになったものは、食習慣、運動習慣、喫煙、飲酒である。
ウイルスや細菌による伝染病ではなく、また生活習慣には個人差がある。
・認知症とその予防の可能性
・米国の大手製薬会社が「認知症」の研究開発から相次ぎ撤退している。しかし人口の高齢化に伴い
患者の増加が予想される中、新薬開発への期待は高まるばかりだ。
・米食品医薬品旭(FDA)はこれまでに6種類の薬を承認したが、根本的な治療薬は開発されていない。
一方、ベンチャー企業の活動に期待する動きもある。
・日本では漢方薬「抑肝散」が神経症、うつ病、不眠症、幼児夜泣きなどの適用に使用されていること
に注目し、肝機能改善に効果のある漢方養生食品が認知症の治療につながる可能性を検討した。
・田七及び杜仲を含む漢方養生食品について脳細胞への影響と使用者への効果を調査
・ニュフィラメントの発現、及び神経細胞の神経突起の伸長を含む神経細胞の分化・成長に有意な効果
を有する。したがって認知症もしくはその心理症状、又は神経変性疾患の予防もしくは治療に優れた
効果を有することが期待される。
・使用者への効果は、46歳以上の男女62名につて調査。EX-1とEX-2(詳細略)の両方の服用では3年
未満でも効果の発現がみられた。また高齢者の運転免許統計による高齢運転者で、田七及び杜仲を
含む漢方養生食品の利用では認知症が疑われる人は見られなかった。さらなるデータの蓄積と分析を
実施中。
・最後に、上述の分析に基づき開発した漢方薬「養脳力」の紹介とサンプルの提供があった。
以上。 文責:白石 徹
日 時:5月13日(日) 午後2時~4時
場 所:日本橋伊場仙ビル7階 会議室
講 師:黒田涼 氏
早大政経卒。大手新聞社勤務後作家デビュー
著書「江戸城を歩く」「江戸の大名屋敷を歩く」「江戸の神社・お寺を歩く」
「東京の名所今昔ものがたり」他多数
テレビ・ラジオ・雑誌などで活躍する人気「江戸通人」
会 費:会員1,000円、非会員1,500円
日 時:4月21日(土)
14:00~15:00 総会
15:15~17:15 講「江戸遊里の記憶~遊里の光と影」
場 所:高井戸区民センター 第1・2集会室
井の頭線高井戸駅から徒歩3分
講 師:渡辺憲司 氏
自由学園最高学部長
著書「江戸遊里盛衰史」「江戸遊里の記憶」他
会 費:会員1,000円、非会員1,500円
懇親会:「あいたか」九州・沖縄ダイニング(区民センター横)03‐3333-4414
飲み放題付き、一人4,000円
報告
渡辺氏は行動の人である。資料をじっくり読みこんでから書くのではなく、考える前に走り出す。変体仮名は難しく、向き不向きがある。漢文ならば読めるだろうと考え、山鹿素行から研究活動を始めた。そしてすぐに平戸へ調査に行った。そこの松浦資料館で松浦静山に接し、松平定綱やその周りの学者・俳人などを調査することになり、最初の学会発表「山鹿素行と松平定綱」となった。博士号は九州大学で取った。全国の県庁所在地の図書館を訪ねて回り、博士論文「近世大名文芸圏研究」にまとめた。その際に、行く先々で、昼間は図書館、夜は昔の遊郭跡や料理屋を巡り、その後の遊里研究につながることになった。
下関は遊郭の発祥の地である。源平合戦の壇ノ浦の戦いで安徳天皇が亡くなり、残された官女たちが身過ぎのために、最初花を売っていたが、それがやがて身を売るようになっていった、という伝承がある。今でも下関では、安徳天皇の陵がある赤間神宮まで歩く太夫道中がある。最初の焼香は遊女がやる。下関市史を出すというので、民俗学としての遊女についての執筆を頼まれたのがきっかけで、遊里の研究に入ることになった。下関では、明治天皇の巡幸の時に接待に出たのは遊女だったという。とにかく面白くて、全国の遊郭を訪ね歩いてみるという一念発起。七夕祭りは遊郭の行事、遊女が自分の好きな人に会いたいという思いを短冊に書いて竹笹に吊るした。しかし、仙台の七夕ではそれはない。処によって違うようだ。
渡辺氏が遊里研究やその話をするときに大事にしている立ち位置がある。それは廊噺は「辛からんことを人情深く」話すこと、即ち「言葉やはらかに、苦界勤めの、つらからん事を、人情深くはなすべし」ということである。氏の著書である「江戸遊里の記憶」の中に次の言葉がある。遊里の悲惨を直視しなければならない。ノスタルジーを感じたり、安易な人情など無用である。ましてや、遊里の文化に一種の憧憬を持つなど、非道である。-中略― 直視とは光を当てることである。そしてその光は影を生じる。遊里の持つ根源的な苦痛に光を当て、その影を追ってみたいと思ったのである。その陰の底に、現代の我々に訴えかける遊里の記憶があるはずである、と。
人に嫌われる三要素は、相手の過去を聞くことである。即ち、どこの生まれ? なぜ一人なの? 母親は元気? 遊郭では身元を隠し、客も遊女も平等である。
遊郭といっても一律に語ることはできない。場所によって異なる。下関の遊女は足袋を履く。吉原と深川では異なる。吉原の中でも遊女と芸者とは違う。遊女は床の間を背負って上座に座るが、芸者は下座に座る。しかし全国そうだとは限らない。
一律にどこでも遊郭があったとは言えない。金沢と米沢では、一時期遊郭はなかった。また、殆どの城下町の中には遊郭はなかった。近代、明治以降になってゴチャゴチャになった。遊郭は人の多い処にできる。例えば、軍隊や大会社のある地域など。しかしそれも状況による。旭川に連隊ができたが、連隊長が嫌って遊郭はできなかった。また北見ではキリスト教が強くできなかった。他に遊女の多い処として港が挙げられるが、鉱山も見逃すことはできない。遊郭は人の集まる処にできたため、江差追分やハイヤ節などは、遊郭が伝えてきた。
遊郭には学校(女紅場)があり遊女を教えた。また病院もあった。権力のコントロール下にあった。遊郭の門は「オオモン(大門)」と呼ばれた。これは公式の門に対する呼称。これに対して神社や寺の門は「ダイモン」という。
子供を公娼にしないために、女の子が生れたときに戸籍に入れないことが、行われていた。なぜならば、公娼になるには戸籍が必要だったからである。
俳句に聞き句というのがある。例えば、芭蕉の句に-秋深し隣は何をする人ぞ-は、孤独な独り身の寂しさか、懐かしく感じるのか両説ある。松尾芭蕉の弟子の其角の句に-闇の世は吉原ばかり月夜かな-という句がある。これはどこで区切るかで意味が違ってくる。-闇の世は、吉原ばかり月夜かな-、-闇の世は吉原ばかり、月夜かな-、と吉原を見るとき常に二面性を見なければならない。レッテルを張ってはならない。
国によって素晴らしい遊女とされる性格が違う。中国-侠、韓国-義、日本-情。
以上、渡辺憲司先生によって、辛からんことを人情深くお聞きすることができました。

日 時:3月17日(土) 午前9時~午後6時
集 合:午前9時 JR東京駅丸の内北口改札口前
会 費:会員6,000円、非会員6,500円(昼食代込み)
定 員:45名(江戸連会員及びその家族)
コース:東京駅-東京湾アクアライン・海ほたる-木更津漁港(昼食)-菱川師宣生誕地・墓地参拝-源頼朝
上陸・再起地見学-館山歴史博物館・渚の博物館-洲崎神社-白浜フラワーライン経由-安房神社-
野島崎灯台・白浜海洋美術館-帰路・東京湾アクアライン-東京駅
案内人:新実氏
昼 食:
日 時:2月24日(土) 午後3時~5時
場 所:日本橋伊場仙ビル7階 会議室
講 師:芳賀啓(ひらく)氏
出版社社主、地図研究家、エッセイスト、東経大客員教授
著書「古地図で読み解く江戸東京地形の謎」二見書房
「デジタル鳥瞰 江戸の崖 東京の崖」講談社
「地図・場所・記憶」 けやき出版
会 費:会員1,000円、非会員1,500円
懇親会:「天豊」を予定。3,500円/人
報告
・太陽は直径10万光年の銀河系の中心から28千光年の位置で時速70万kmのスピードで一周約226百万年を公転している。
・「言葉」がなければ地図といえない。地図は表現ではなく認識である。
・中央(為政者)がいる場所で時間の区切りをしている。江戸時代→東京時代
・「伊能図」は海辺図・経路図である-白い処が多いが形は正確
・これに対して「国絵図」-幕府が国持大名に作らせた正式な地図
・最新版以前の地図は「古地図」とする。
・明治初期の測量図は江戸と現代を繋ぐ役割を持つ。
1884年測量-1886年製版-18887年出版

点線は神田上水の地下水路(木樋)
#は木樋につながる井戸
建物の囲いの中が斜線は木造、クロス線は煉瓦作りまたは土蔵
色の濃いものは官または共有、薄いものは民間
点線を青色鉛筆でたどった。江戸時代網の目のように水道が完備されていたことがわかる
・江戸時代に作られていても古地図といえないものがある。
・江戸大絵図・江戸切絵図などほとんど複製品や模写品である。
・復刻版と記され、原図についても記載があるものが正しい。
・「江戸学事典」-江戸の項目存在せず。
・「国史大事典」-第2巻に江戸図の項目あり。
・「古版江戸図集成」全5巻-1959年 蘆田伊人、真山青果
・「江戸切絵図集成」全6巻-斉藤直成
・「明暦江戸大絵図」-三井文庫
狩野派絵師による。明暦の大火前後を読み込む。江東を描いた最古の地図

江戸切絵図は江戸の住宅地図ではない。将軍に仕える家臣団の配置図
それが民間に流れ、そのまま使われた。
道路に町の名前が書かれている-道路がその地域のコミュニティであった。
御殿-ごてん、将軍が鷹狩の時に使う場所
木ヤの庄兵へ-江戸に材木を入れている商人
長崎平蔵-末次平蔵、貿易商、キリシタンから転向、弾圧に加わる。
・「寛永江戸全図」
測量図。緑のグラデーションが崖を表し、地形が良くわかる。
高田馬場、中野、新宿、青山、麻布など
以上
日 時:1月6日(土) 午後1時~4時(予定)
集 合:午後1時 東武東京スカイツリー線(北千住~浅草間)
「堀切駅」1番線(北千住方面行き)改札口
差 配:圓山氏、松本氏
コース:堀切駅~多聞寺~木母寺~白鬚神社~百花園~長命寺~弘福寺~三囲神社~東京スカイツリー駅
(約5.5km。2時間半~3時間)
参加費:会員1,000円、非会員1,500円(百花園の入場料込み)
懇親会:「塚田農場東武浅草駅前店」16:40頃~2時間。飲み放題付き4,000円/人
日時:12月9日(土) 午後1時半~8時
場所:堀切菖蒲園静観亭
企画:13:30~14:45 投扇興(自由参加、無料)
14:50~16:35 12月講
かっぽれ:鈴乃家梅奴(鈴乃家流かっぽれ家元、会員)
江戸紙芝居:寿々方(江戸がたり家元、会員)
謡 曲:圓山代表以下会員有志
落 語:花伝亭長太楼師匠(会員)
16:35~17:30 忘年会会場準備中マジック:三宮会員
17:30~20:00 忘年会
会費:5,000円、講のみ参加は2,000円
定員:講65名、忘年会45名