敬老の日の9月16日、会場はいつもの阿佐ヶ谷区民センター。句会のサポートを兼ねて参加された柳川さんと香田さんを加えて総勢12名がプレー。
異常に熱かった夏に皆さんバテ気味か1回戦は低調な滑り出し。
その中にあって投扇歴1年の小川さんが東屋(13点)早蕨(11点)絵合(5点)須磨(7点)と連発して42点と皆さんをひっぱります。
2回戦に入ってやっと高得点の技が出始め、最後に対戦した塩出さんと林さんは21対21の引分け、一回勝負の延長戦へ。林さんは0、塩出さんは投げた扇が台に当たってコツリのマイナス1点。
結果、林さんの21点対塩出さんの20点で林さんに軍配が上がりました。
今回の決勝は決勝戦進出は初めての川越さんと林さん。いつも冷静な川越さんが力み過ぎたか高得点が出ず6点。一方の林さんは早蕨11点を含む30点で今年2度目の優勝となりました。
今回は早蕨が9回も頻発、珍しい技も二つ出ました。
投扇で汗を流した後は、途中参加された長谷田さんを加えて2回目の句会。
林さんの報告をご覧下さい。
(文責 仲下 尚治)
坂本さん 松風 6点 蝶が枕のへりから完全にぶら下がっておれば
花の宴 7点(今まで出たことのない技)
第二回「扇句会」報告
2回目であり、句会の進行に問題はなかった。俳句に対する様々な疑問が提起され、議論が深まったと思う。
当日都合がつかず、俳句だけの提出があった人、俳句は提出しなかったが句会には参加できた人など、参加の方法は自由であり、今後も連衆の積極的な参加が望まれる。
今回は13名が各々2句を持ち寄り、合計24句であったがその中での高得点3句を紹介する。
秋刀魚漁告げる女将の声高し 小川 裕子
「豊漁だよ!」と言う女の声が聞こえてきそうで臨場感がある。「女将」と言う言葉に読者の解釈が分かれた。
漁師の女房だろうとか港の飲み屋の女将だろうとか。
(添削例;秋刀魚豊漁告ぐる女の声高し)
身にしみる遺影の瞳のやわらかさ 坂本 宏
大事な友の急逝に遭遇した作者の心が良く判る佳句だ。中八を整えると一層句が引き立つ。
(添削例:眼差しのやさしき遺影身に沁みる)
かりそめの恋もできずに鰯雲 高野 わか女
夏に芽生えた恋も秋には終わる。そんな恋もできなかったと秋の雲をみて振り返るかつての青春時代、或いは今か。
(添削例:かりそめの恋のセピアに鰯雲)
(文責;林半寿)