2018年6月月例会の報告

6月18日、会場はいつもの阿佐ヶ谷市民センター。10名が集合。

今回もドラマが待っていました。
一回戦で坂本さんと佐藤さんが対戦、そこでとんでもないことが!
坂本さんが蓬生(よもぎう)の40点、久々の大技に歓声が上がりました。
続いて佐藤さんが変則的なフォームで扇子をさりげなく投げたところ、枕の向こう側に「あり得ない形」で扇子と蝶が立っているではありませんか!
とくと写真をご覧ください。蝶が扇子の要を支えた状態で扇子が直立しています。一同唖然。
とりあえず、蓬生 40点+5点=45点と採点。
終わってみれば坂本さんが63点、佐藤さん52点、ペアの高得点記録です。
決勝はそれぞれ勝ち上がってきた林さんと仲下の対戦。
11点と2点で仲下の勝ち。「決勝戦に相応しくない点数だ」と一同白けた雰囲気の中で圓山さんが遅れて到着。
誰からともなく、圓山さんと仲下を対戦させ、圓山さんが勝ったら仲下から優勝をはく奪、圓山さんを優勝者にしようということで対戦が始まりました。
結果、20点対16点、僅差で仲下が勝ち、優勝が確定。
佐藤・坂本戦の興奮が覚めないまま、盛り上がりに欠ける優勝となりました。

 
坂本さん 蓬生 40点

  
佐藤さん SATO・蓬生 45点

 
清水さん もう少しで浮舟 25点


清水さん 東屋 13点

 
林さん 桐壺 23点      仲下 早蕨 11点  

「江戸雑学」は川越さんの「飫肥藩について」

江戸連機関紙の平成28年と29年版で飫肥の歴史と川越家のルーツについて詳しく語られていますが、今回は飫肥を違う切り口で紹介していただきました。
筆者の印象に残ったのは、杉が小藩の苦しい財政難を救ったという話。
飫肥の杉は生息が早くて木目が粗く水に浮きやすい、しかも脂分が多くて水を吸収しにくいので船材に適しており、大阪や播磨(兵庫県)の造船業者の間で大きな需要があった。植林をした者に成木の1/2さらに2/3を与えるという思い切った振興策で大いに植林、広渡川(ひろとがわ)河口から油津港まで運河を開削し、大阪方面に大量に売りさばいた。
いま地方がやっきになっている「国おこし」のモデルが飫肥にありました。
次に飫肥が生んだ小村寿太郎の話。
ポーツマス条約の締結に貢献したものの、国民から大きな非難を浴びた。第二次桂内閣で外相に再選されると、日露戦争の勝利を背景に江戸末期に諸外国と結ばれた不平等条約に取組み、領事裁判制度(日本にいる外国人が罪を犯しても日本の法律で裁くことができない)を撤廃・改正、それに、輸入品に対して日本は関税を自由に決められなかった条約を改正、関税の完全自主権を回復させた。貿易立国の基礎を作った人物であることをはじめて知りました。
その他、飫肥の見どころを控えめに語る中に、川越さんの郷土愛が伝わってきました。

懇親会場は香港料理「青松」、今回はわが投扇連の要である圓山さん、白石さんが珍しく欠席。
佐藤さんのウルトラCの話題で大いに盛り上がり、体操の超難技「シライ3」ならぬ「SATO・蓬生」と命名しました!
                                           文責:仲下