今年最初の例会は2月2日。いつもの阿佐ヶ谷市民センターの4階和室。この日はこの部屋から上がる歓声で4階はさぞ煩かったでしょう。
高得点の技が出るは出るは、その数20回! その都度大歓声が上がりました。
斎藤さんが7回、決勝戦では59点という今までになかった最高得点をたたき出し、次点の圓山さんが4回、1回戦で53点、普段なら最高得点でしたが、斎藤さんの59点が凄すぎました。
そして、あわや夢浮橋(50点)、横笛(35点)というきわどい技を圓山さんと三田さんが披露。
横笛(35点)は以前どなたか達成したことがありますが、夢浮橋(50点)は未踏の技です。
さらに、参加2度目の須藤さんが明石(15点)と東屋(13点)で37点を上げ、1回戦でベテラン仲下を相手に堂々の勝利。
優勝 斎藤さん
準優勝 圓山さん 三田さん
最高得点 斎藤さん 59点(新記録) 次点 圓山さん 53点
高得点の技:
最多:斎藤さん 浮舟 30点 蓬生 35点 若紫 13点 早蕨 10点(4回)合計:118点(新記録)
次点:圓山さん 若紫・夢浮橋 17点 早蕨 10点(3回)合計:47点
参加者:12名(荻原さんと古作さんが初参加。寿々方さんと山下さんは江戸雑学講座に参加)
高得点の数が多すぎるので「注目技」5点だけを紹介します。
斎藤さんの完璧な「浮舟」30点 これまた、斎藤さんの「蓬生」
この瞬間がたまらんのです。 35点!かなり難度の高い技で
見て下さい、この笑顔! 1年の内2-3回しか出ません。
須藤さんの「明石」15点 三田さんの「朝顔・横笛」18点
お見事!嬉しい表情をカット もし蝶がまっすぐ立っておれば
してしまいすみません。 「横笛」35点。残念!
圓山さんの「若紫・夢浮橋」 斎藤さん、おめでとう
17点。扇が扇子を完全に ございます!
背負っておれば「夢浮橋」
50点という大技。いつも
クールな圓山さんが興奮、
しばらく固まりました。
投扇興の後は江戸雑学勉強会。
ゲスト荻原さんの講演。 日本のかたち:数にちなむ造形から 建築・庭園
「日本文化を学ぶ中で美術の世界を観てゆく時、美しさや芸術性について語るばかりではなく、視点を少し変えて観ると思いがけない知識を得ることがあります。
今回は”数と造形”をテーマに良く知られている優れた建築、庭園を中心に選び、造形美術の世界の多様な面白さと意味の深さについてスライド上映と合わせて1時間ほどお話をしました。今日まで大切にされてきた造形美術は、その全てに深い意味がある事に気づかされます。」 荻原延元
「数」を切り口に語られる日本の建築と庭園の多様な面白さと意味の深さに「目からうろこ」でした。ありがとうございました。