開催日時:2017年4月23日(日)午後2時~3時
会場:日本橋伊場仙ビル7階 会議室
会員総数:84名(当日出席会員 25名、委任状 58名、欠席 1名)
第一議案 「平成28年度の事業報告と決算について」
1.事業報告
(1)NPO法人江戸連は発足後14年目を迎え、「江戸を遊び 江戸を学び 江戸のよさを今にいかす」という活動の趣旨は着実に定着してきている。平成17年度(江戸連機関誌一号発刊時)に24人だった会員数は、その後平成22年度に45人、そして平成28年度には84人に増加している。
毎月の講の参加者数も平成28年度は年間総数約500人(平均42人/月)という大勢の参加を得て盛況であった(平成28年度の講の実績参照)。
(2)講の内容は、講演が6回(うち会員が2回、外部講師4回)、江戸文化の鑑賞や遊びが3回、江戸や小江戸散策が3回であった。講演の外部講師については、会員の幅広い人的ネットワークに支えられた企画であった。またそれ以外の講についても、ガイド・チケット手配・落語・投扇興など会員諸氏の多大なご尽力があったればこそ実現した講がほとんどであった。新実理事ほかの会員諸氏に深く感謝する。行田・青梅・雑司が谷・隅田川と4回の外出行事は、事前の天気予報を覆すほどの”江戸連日和”に恵まれた。
(3)江戸連の「連内連」の活動もすっかり定着してきている。蕎麦連(石綿道場主&白石幹事長)の参加者が、江戸連に入会するというケースも目立っている。投扇連(仲下会長&塩出幹事)も常連の腕が上がり、毎回高得点を競い合っている。投扇の後、参加者が代わる代わる様々な講演を行っているが、江戸連メンバーの話題の広さを感じさせてくれる。
江戸連会員の増加に伴って、以前のような”face to face”の関係が希薄になりがちな所を、連内連の活動はよくカバーしてくれている。まだまだ新しい連内連の活動が起こってもよいと思っている。
(4)平成28年度には、水野谷氏が徒歩による日本縦断を成し遂げ『ニッポン縦断だより』を、寿々方理事が『北門の功労者アイヌ語通訳・上原熊次郎』を、また吉田(誠)理事が『遠き海原~世界都市「江戸」誕生の物語』をそれぞれ上梓、また白石広子さんが博士課程へ進むという活躍を見せてくれた。いくつになっても、挑戦し続ける会員の姿に大いに励まされる。
(5)江戸連機関誌12号が発刊された。数多NPOがある中で、定期的に機関誌を発刊しているところは少ないと思う。機関誌は毎月の「講」と並ぶ、もう一つの江戸連活動の柱とも言える。
多くの会員諸氏が機関誌に原稿を寄せ、また機関誌販売に協力してくれることにより、長期に亘る江戸連機関誌の発刊は支えられているものと考えている。お陰様で12号も在庫は限りなくゼロに近づいている。毎号機関誌向上のために、奮闘してくれている編集担当の努力に感謝する。
(6)ここ数年来の課題であった江戸連ホームページが、白石事務局長、渡辺理事及び山本会員のおかげで、大変充実した内容になった。ホームページを通じて機関誌購入の申込みがされるなど、ホームページが江戸連と外をつなげるツールとして力を発揮できればと思っている。
2.決算(別紙1参照)
第二議案「平成29年度の事業計画と予算について」
1.事業計画
(1)講の企画
平成29年度についても、「江戸歩き」「江戸遊び」「江戸学び」の三つのテーマに沿った講を企画していきたい。
4月講(23日)「十二支の役者見立絵」 講師:藤澤茜氏(浮世絵研究家)
5月講(27日)「江戸城の”歴史と植物”を探訪する」 案内人:土屋繁氏(歴史)、麦野裕氏(植物)
6月講(17日)「地形を見れば歴史がわかる」 講師:竹村公太郎氏(元建設省河川局長)
7月講以降には、宮川都吉氏「江戸時代の発酵技術~食品と藍染に見るバイオの源流~」、服部早苗氏(工芸作家)「藍染筒描の魅力(仮称)」、白石広子氏(テーマ未定)などの講演、及び「二葉苑(新宿区中井)での染色体験」、その他恒例の「歌舞伎鑑賞」「年忘れ投扇興と江戸芸能」「七福神巡り」などを企画している。講の企画(講師選定など含め)については、今後とも会員諸氏の積極的な協力をお願いする。
(2)機関誌13号の発刊について
平成29年度も機関誌13号を発刊する。機関誌は江戸連が誇り得る活動の一つである。今後とも、機関誌への原稿協力や販売協力を切にお願いする(会員は最低5冊できれば10冊、役員は最低15冊できれば30冊の販売)。
(3)江戸連の書類や機関誌(在庫)などの収納場所の確保について
江戸連の書類や機関誌(在庫)は、現在品川宿会館の新実理事の事務所内ロッカー及び圓山・白石・村岡理事宅にばらばらに置かれている状態である。しかし今の状態を維持することは限界になってきたため、適当な場所に貸ロッカーを確保することを検討する。
2.予算(別紙2参照)
第三議案「役員の改正について」
平成29年度は任期満了に伴う役員の改正の時期に当たる。会計担当理事として活躍された山下武彦氏及び村岡洋二氏がそれぞれ個人的な理由により理事を退き、代わりに会計担当として川越誠司郎氏を、またホームページの充実のために山本秀美氏を新しい理事として推薦する。その他、理事の圓山稔・白石徹・新実正義・松本崇男・長谷田一平・佐原道子・寿々方・渡辺和夫・野津弘・吉田誠男・石垣曜子氏及び監事の林繁樹氏については、引き続き再任としたい。
第四議案「遠隔地会員の入会金等の改正について」
1.遠隔地会員の入会金等については、現行「入会金3千円及び年会費2千円」としているが、これを「入会金2千円及び年会費1千円」に改正する。
2.同定款第25条第3項及び第34条第3項の招集については、「書面をもって」を「書面もしくはメールをもって」に改正する。
第五議案「講の参加費について」
講の参加費について、会員と非会員とで差(例:会員1千円・非会員1,500円)を設けることとする。
第六議案「議事録署名人の選定について」
議事録署名人については、議長の他圓山代表理事と松本理事を選定したい。
平成28年度事業報告及び決算、並びに平成29年度事業計画及び予算は総て総会にて賛成多数で承認されました。