1月講「谷中七福神巡り」

日 に ち:2024年1月6日(土)
集合時間:13時(午後1時)
集合場所:JR上野駅・公園口改札出て正面、東京文化会館前
行  程:弁財天(不忍池弁天堂)-大黒天(護国院)-寿老人(長安寺)-毘沙門天(天王寺)
     -布袋尊(修性院)-恵比寿(星雲寺)-福禄寿(東覚寺)
     全行程約5.0㎞ 2時間30分~3時間 7,000歩~8,000歩
参 加 費:会員1,000円、非会員1,500円
(※会員は来年3月末にまとめて支払い。非会員は事前支払い、ただし関係会員との合算可)
新 年 会:「目利きの銀次」 田端北口駅前店 
     会費 3,500円/人 申し込みは12月30日迄

12月講「江戸の芸能づくし」

日 時:12月16日(土)午後1時半~5時
場 所:新宿歴史博物館およびオンライン(Zoom)配信
予 定:13:30~15:00 投扇興
    15:15~15:45 落語「粗忽の釘」 花伝亭長太楼師匠
    16:00~16:30 紙芝居「瞼の母(長谷川伸)」寿々方・江戸がたり宗家
            〃「曽根崎心中(近松門左衛門)」寿々方・江戸がたり宗家
    16:30~17:00 落語「抜け雀」 花伝亭長太楼師匠
会 費:会場参加 会員1,000円 非会員1,500円
    Zoom参加 会員500円 非会員1,000円
(※会員は来年3月末にまとめて支払い。非会員は事前支払い、ただし関係会員との合算可)

忘年会:12月16日(土)午後6時~8時
場 所:「魚雅」 新宿区四谷三栄町15-4 第一原嶋ビル1F ℡03-6709-9615
         歴史博物館からJR四ツ谷方面に徒歩5分
会 費:飲み放題付き。男性一人5,000円、女性一人4,000円
    人数制限あり、20名まで申し込み先着順

11月講「江戸吉原の思案橋・衣紋坂・見返り柳と三都・遊郭の構図」

三都(江戸・京都・大坂)の遊郭がどのような”人集めの構図”を考えて作られたのかについてお話して頂きます。

日 時:11月25日(土)午後2時~4時
場 所:東京ウイメンズプラザ第一会議室&オンライン(Zoom)配信
講 師:松本崇男氏(江戸連会員、坂学会理事長)
会 費:会場参加 会員1,000円、非会員1,500円
    Zoom参加 会員500円、非会員1,000円

報告

11月講は、松本崇男講師の「江戸吉原の思案橋・衣紋坂・見返り柳と三都・遊郭の構図」で、参加者は現地14名、Zoom 13名でした。講師は江戸連会員、坂学会理事長です。三都遊郭には共通して思案橋、衣紋坂(橋)、見返り柳がありそれは地名ではあるが場所を特定する他に何かあったのではないか。遊郭に遊びに行く人々の心を沸き立たせる仕掛けではなかったか?と考察。遊郭以外にもこれらと同名の坂、橋、柳は存在しているが命名の由来がそれぞれにあり興味深い。傾城の成立は天正13年(1585)、大阪で秀吉が大阪三郷(新町、天満など)で営業していた遊女に営業許可を与えたことに始まる。大きな要因は泰平の世の中になった事であるが、賦課金の徴収が一番ではなかったのかと思う。
 ①橋の名前と位置変遷図
 ②三都および長崎の傾城町成立年表
 ③遊郭の坂:思案橋、衣紋坂(橋)、見返り柳
所在地と名称一覧など講師がまとめられた場所、時代、名称のマトリックス表にて時代の変遷と共通点などが明確になり興味深い講演でした。

以上     文責:小嶋 光



10月講「江戸時代における妖怪文化の展開」

現代に繋がる、江戸時代に飛躍的に拡がった妖怪文化。
江戸時代の妖怪の絵画や遭遇談などを通して、その「なぜ」を探る。

日 時:10月29日(日)午後2時~4時
場 所:東京ウイメンズプラザ第一会議室A&オンライン(Zoom)配信
講 師:湯本豪一(こういち)氏  民族学者。日本風俗史家
    著書:今昔妖怪大鑑、妖怪あつめ、妖怪百物語絵巻、百鬼夜行絵巻、他多数
会 費:会場参加 会員1,000円、非会員1,500円
    Zoom参加 会員500円、非会員1,000円

報告

10月講は、湯本豪一講師の「江戸時代における妖怪文化の展開」で、参加者は現地15名、Zoom 13名でした。講師は民俗学者、日本風俗史家で川崎市民ミュージアム学芸員、学芸室長を歴任。湯本豪一記念日本妖怪博物館/広島県三次もののけミュージアム・名誉館長。妖怪関連他著書が多数あります。妖怪は自然に対する畏怖、心の不安、闇の中から感じる気配などから想像を逞しくして生まれたと言われている。噂や伝聞などで広まったが圧倒的なインパクトで多くの人に存在をアピールしたのは、描かれることによって視覚情報化されたから。現存する最古の描かれた妖怪資料は中世の絵巻物(一点一点描かれる肉筆)で、大きな広がりにはならなかった。江戸時代における木版印刷技術の発達により幾多の妖怪が錦絵、版本などに登場し誰もが簡単に妖怪に接し、身近に感じる状況になった。①畏怖する怖い②怖くない、可愛い、友達感覚という妖怪の二分化が同時進行した。この展開は現代にも続き、妖怪は日本のユニークな文化として海外からの関心も高まっている。妖怪・幽霊・幻獣という新たな分類もするようになっている。多数の図版の説明により妖怪文化の歩みが良く分かる講演でした。

以上     文責:小嶋 光



9月講「国際情勢から見た、幕末日本の開国」

諸外国の開国圧力に揺れた幕末日本-欧州に於けるクリミヤ戦争の背景のなかで考察する
日 時:9月17日(日)午後2時~4時
場 所:東京ウイメンズプラザ第一会議室B&オンライン(Zoom)配信
講 師:清水学氏(江戸連会員)「中央ユーラシア総合調査会」常任理事
会 費:会場参加 会員1,000円、非会員1,500円
    Zoom参加 会員500円、非会員1,000円

報告

9月講は、清水学講師の「国際情勢から見た、幕末日本の開国」で、参加者は現地11名、Zoom 19名でした。講師は江戸連会員で現在「中央ユーラシア総合調査会」常任理事。副題として諸外国の開国圧力に揺れた幕末日本(1850年代中期)-欧州に於けるクリミア戦争(1853~1856)の背景のなかで考察するで、よりグローバルな視点で関連を考えてみるでした。クリミア戦争は①宗教戦争、東欧・中東における宗教的覇権抗争が一つのきっかけ②ドナウ川が黒海に注ぐ所とコーカサス山脈地域を抑えることによる東西海運流通の掌握③クリミア・タタール人などの人種問題等、現在のウクライナ・ロシア戦争の状況と根本的に同じであると思い、第3次世界大戦に進展していく可能性を危惧しました。また、クリミア戦争における参戦国の意図、力関係により開国について日本は対応に苦慮したが、クリミア戦争の情報収集を詳しく行い、ロシアが守勢に回っており、英仏側が攻勢にでていることを認識していた。開国プロセスは日本対米欧列強との力関係で進んだと思っていましたが、同時期に起きたクリミア戦争との関連は新たな視点を得た講演でした。

以上     文責:小嶋 光