12月講「江戸の芸能と忘年会」

日 時:12月14日(土) 午後1時半~9時
場 所:堀切菖蒲園静観亭
企 画:13:30~15:00 投扇興(自由参加、無料)
    15:00~17:00 12月講
           「かっぽれ」鈴乃家流かっぽれ家元 鈴乃家梅奴
           「謡曲」圓山代表以下有志会員
           「紙芝居・金色夜叉」江戸がたり家元 寿々方
           「落語・火焔太鼓」花伝亭長太楼師匠
    17:00~17:30 宴会場準備中マジック 三宮氏、白石氏
    17:30~20:00 忘年会
    20:00~21:00 カラオケ大会(自由参加 歌声喫茶愛好会参加)
会 費:講2,000円+忘年会3,000円=5,000円(非会員はいずれも+500円)
その他:原則、会員及びその家族優先。席に余裕がある場合、非会員の参加も可(定員50名)

11月講「江戸庶民を夢中にした富籤とご開帳について」

日 時:11月16日(土) 午後3時~5時
場 所:高井戸地域区民センター 第9集会室
     京王井の頭線「高井戸駅」徒歩3分
講 師:滝口正哉氏
    成城大学・立正大学などの非常勤講師。近世都市史・文化史の専門家
    著書「千円札にみる江戸の社会」「江戸の祭礼と寺社文化」「江戸の社会と御免富」他
会 費:会員1,000円、非会員1,500円
懇親会:「あいたか」九州・沖縄ダイニング(区民センター横)03‐3333-4414
     飲み放題付き、一人4,000円

報告

・江戸時代は神仏習合の時代で、寺社と言っていたが、明治になって神仏分離が図られ神社が上位とされ、廃仏
 毀釈などが行われ、社寺と呼ばれるようになった。
・江戸幕府は寺社を管理し助成を行った。
  拝料金、拝借金、開帳、御免勧化、相対勧化、御免富、勧進相撲、名目金貸付など
・特に徳川家と由緒があるところは特別に拝料金、拝借金を支給していた。拝料金は無償供与、拝借金は低利
 の融資である。
・元禄、5代将軍綱吉の頃から幕府財政は赤字となり、拝借金・拝料金の支給が困難となったため、以下の施策
 が取られることとなる。
・「開帳」寺社に安置される秘仏を期間を限って公開し寄付を募る。後に変化していく。後述。
・「勧化」募金活動を指す。廻って良い場所と期間が指定された。御免勧化は幕府によってお触れが出て強制力
 が働き、確実に集金できた。他に代行させることも可能。相対勧化は強制力はなく、代行不可で、金が集まり
 にくかった。
・「勧進相撲」見物料は募金となる。業務委託が多い。
・「名目金貸付」貸付をして利子を取る。幕府の後ろ盾があり取り立てが厳しい。次第に名義貸しが進み、商人
 が運用するようになる。
・「御免富」幕府公認の富くじ。富突・突富・富と呼ばれた。一定期間、一定期日に特定の寺社境内で興行を
 許可された。

<富くじ>
・発祥は摂津国箕面滝安寺の「福富」
  戦国時代から江戸初期に出てくる。護符を天皇家へ献上していたのが、庶民へも配布するようになり、
  その際、名前を書いた木札を富箱の中に入れ、箱の上の穴から僧が錐で突き、取り出された木札の名前の者
  に護符を授けるというスタイルであった。賭け事ではなく宗教行事として行われ江戸末期まで行われたが、
  明治時代に中止となり、今から10年前に復活した。やがて、これを真似していろんなところでやるように
  なり、景品を与えるようになり、賞金に変化した。
・江戸の富突は牛込の宝泉寺が鞍馬山の富にならって開始。元禄年間に谷中感応寺が宝泉寺を参考に始める。
 当初、幕府は寺社助成策として、宝泉寺と感応寺のみに許可したが、次第に御免富が浸透、不法富の発生、
 興行の定着化・規格化が進み、請負人が登場するようになる。小銭中心の「銭富」から高額の「金富」に
 変化。
・寛政の改革で一旦下火となるが、文化・文政の頃、復活し爆発的人気を得る。
・江戸・京・大阪に限られたが、興行件数は10か所迄拡大された。
・興行例  札料金 2朱 (1朱=5~6,000円)
       1の富-100両、 2の富-20両、 3の富-10両 ・・・・・・
       札は小分けされ庶民でも買える少額にしたものもある。
 興行は寺社奉行に出願し、年何回、何年間として認められる。賞金の額も寺によって最高額が定められて
 いる。また、寺社の収入安定、資本家の利殖、世話役の営業活動が結びついて、その多くが委託されていた。
 富札は茶屋などでも違法に売られていた。
・影富も流行。影富とは仲間内のノミ行為である。
・富くじは結果として形骸化し、文化としては残ったが寺社の助成にはならなかった。
(閑休話題)第二次大戦、日本政府は戦費捻出のため。昭和20年7月25日「勝札」と称する富くじを発売した
  が、8月25日が抽選日であったため、当選者は出なかった。

<開帳>
・寺社助成策の一環として、寺社奉行の許可を得て、秘仏を期限を限って公開すること。
・収入は、お賽銭、お札・お守りの販売、奉納金などである。
・天候や場所に左右されるため収入は安定しなかった。
・居開帳と出開帳とあった。前者は寺社の秘仏を自社で公開。後者は他所の寺社を借用して公開するもの。
・やがて、マンネリ化してきて展示する秘仏が、宝物に替わり、それが奉納物に替わる。
  奉納物では収入にならず、金を出せば名前を張り出すなども考えられた。
・奉納物が自己顕示の場や店の宣伝の道具として出され、創意工夫を凝らしたものが多く、参詣者の関心を集め
 流行を生む。

<結論>
・「富籤」も「開帳」も結果として寺社の助成にならず、庶民の娯楽として定着していった。

以上。   文責: 白石 徹



2019年9月月例会の報告

敬老の日の9月16日、会場はいつもの阿佐ヶ谷区民センター。句会のサポートを兼ねて参加された柳川さんと香田さんを加えて総勢12名がプレー。
異常に熱かった夏に皆さんバテ気味か1回戦は低調な滑り出し。
その中にあって投扇歴1年の小川さんが東屋(13点)早蕨(11点)絵合(5点)須磨(7点)と連発して42点と皆さんをひっぱります。
2回戦に入ってやっと高得点の技が出始め、最後に対戦した塩出さんと林さんは21対21の引分け、一回勝負の延長戦へ。林さんは0、塩出さんは投げた扇が台に当たってコツリのマイナス1点。
結果、林さんの21点対塩出さんの20点で林さんに軍配が上がりました。
 今回の決勝は決勝戦進出は初めての川越さんと林さん。いつも冷静な川越さんが力み過ぎたか高得点が出ず6点。一方の林さんは早蕨11点を含む30点で今年2度目の優勝となりました。

今回は早蕨が9回も頻発、珍しい技も二つ出ました。
投扇で汗を流した後は、途中参加された長谷田さんを加えて2回目の句会。
林さんの報告をご覧下さい。                                  
(文責 仲下 尚治)

 
小川さん 早蕨 12点  蝶がこんな立ち方をするのは珍しい。

 
坂本さん 松風 6点  蝶が枕のへりから完全にぶら下がっておれば
花の宴 7点(今まで出たことのない技)

 
小川さん 早蕨 11点           川越さん 早蕨 11点

 
塩出さん 澪標 12点     圓山さん 早蕨 11点

 
香田さん 須磨 7点            圓山さん 澪標 12点

 
仲下 早蕨 11点       林さん 早蕨 11点

 
塩出さん 早蕨 11点     川越さん 早蕨 11点

 
仲下 早蕨 11点       林さん 早蕨 11点


林さん 今年2度目の優勝

第二回「扇句会」報告
2回目であり、句会の進行に問題はなかった。俳句に対する様々な疑問が提起され、議論が深まったと思う。
当日都合がつかず、俳句だけの提出があった人、俳句は提出しなかったが句会には参加できた人など、参加の方法は自由であり、今後も連衆の積極的な参加が望まれる。
今回は13名が各々2句を持ち寄り、合計24句であったがその中での高得点3句を紹介する。

秋刀魚漁告げる女将の声高し  小川 裕子
 「豊漁だよ!」と言う女の声が聞こえてきそうで臨場感がある。「女将」と言う言葉に読者の解釈が分かれた。
 漁師の女房だろうとか港の飲み屋の女将だろうとか。
 (添削例;秋刀魚豊漁告ぐる女の声高し)

身にしみる遺影の瞳のやわらかさ  坂本 宏
 大事な友の急逝に遭遇した作者の心が良く判る佳句だ。中八を整えると一層句が引き立つ。
 (添削例:眼差しのやさしき遺影身に沁みる)

かりそめの恋もできずに鰯雲  高野 わか女
 夏に芽生えた恋も秋には終わる。そんな恋もできなかったと秋の雲をみて振り返るかつての青春時代、或いは今か。
 (添削例:かりそめの恋のセピアに鰯雲)
                                 (文責;林半寿)

 

 

10月講「秋の小布施観光日帰りバス旅行」

日 時:10月26日(土)
    出発:午前8時30分 JR荻窪駅北口  帰り:午後8時頃 JR荻窪駅北口
詳 細:以下参照

会 費:会員6,000円、非会員6,500円
その他:定員45名(満員になり次第締め切り。会員及びその家族優先無し)
       案内人:新実正義  幹事:白石 徹

報告

台風19号の影響で、高速道路・上信越道の碓井軽井沢-佐久の間が不通となり、この間は一般道を通ることとなるため、そこでの渋滞、混雑が予想されました。日帰りのバス旅行は難しいと判断され、中止とすることとなりました。



2019年6月月例会の報告

6月28日(金)、定例の「投扇興」練習会が阿佐ヶ谷区民センターで開かれた。
連続出場中で最多優勝回数の仲下尚治氏、常連の白石夫妻、清水学氏等の欠席もあって、開始当初は一抹の寂しさもあったが、香田なをさんの初参加、開始早々からの「澪標」などの大技の続出、荻原延元氏と塩出明彦氏の対戦が練習会初の延長戦となるなど大いに盛り上がることとなった。
延長戦を制した塩出氏の技も高難度技「横笛」であった。
決勝戦は小川裕子さんと坂本宏氏の対戦となり女性初の優勝かと注目されたが、小川さんの最終投「浮舟」もむなしく、「早蕨」と「浮舟」で先行した坂本氏の貫録勝ちとなった。
練習会終了後は林繁樹氏を宗匠とし、俳句会が開かれた。

                    (文責 三田義之)

 
香田さん 澪標(12点)    塩出さん 横笛(40点)!

 
小川さん 浮舟(30点)    坂本さん 浮舟(25点)

指南役講評
 
「扇句会」報告
初めての試みで句会を行った。未経験の方が多かったが、果敢に挑戦して頂き、短時間であったが、充実していた。
事前に2句ずつ出句して、作者名を明かさず各自2句を選句する形式で行った。
なかなかの傑作ぞろいであったが、その内の5句を紹介する。
 
一)胡蝶舞ふ夏の阿佐ヶ谷投げ扇 義之
 「胡蝶」は春の季語で「夏」と季重なりになるが、
 この場合「投扇興」の事を詠みこんでいるので問題ない。
 阿佐ヶ谷も詠み込まれていて、センスの良い句だ。
 
二)万緑や牛久大仏天を衝く 知蘭堂 
 緑の中にすくと立つ大仏、地から天へと視線が移り大きな景が見えてくる。
 
三)夕立や相合傘にはひふへほ 長閑
 下五がユニークで、思わせぶりなところが良い。
 
四)烏瓜咲いて妖しき夜の底 なを
 滅多に見ることのできない烏瓜の花。「夜の底」で決まった。
 
五)縁側で西瓜頬ばり種飛ばし 宏
 みんな経験のある昭和の子供時代が描かれ共感を得た。

                    (文責: 林)