5月講「信州が生んだ気骨ある儒学者・経世家”太宰春台”について」

日 時:5月22日(土)午後2時~4時
場 所:オンライン(Zoom)配信のみ
講 師:清水学 氏(江戸連会員)経済学者
     アジア経済研究所総合研究部長、一橋大学経済研究科教授ほか、多数の大学を歴任
     主な著作(編集)「中央アジア―市場化の現段階と課題―」「中東政治経済論」他
会 費:会員500円、非会員1,000円

*会費は9月にまとめてお支払いください。

総会および4月講「江戸幕府による大名の格付け」

日 時:4月17日(土)
    13:30~14:30 総会
    15:00~17:00 4月講「江戸幕府による大名の格付け」

場 所:東京ウイメンズプラザ第ニ会議室&オンライン(Zoom)配信

総会議題:2020年度活動報告および予算、2021年度活動計画及び予算、その他

4月講講師:安藤優一郎 氏
      歴史家。日本近世政治史・経済史専攻。文学博士(早稲田大学)
      著書「お殿様の定年後」(日経プレミアムシリーズ)、「渋沢栄一と勝海舟」(朝日出版)
      その他、江戸に関する著書多数
      江戸連での過去の講演 2013年7月講「知られざる幕末維新の先覚者山本覚馬」

会 費:会場参加-会員1,000円、非会員1,500円
    Zoom参加-会員500円、非会員1,000円

報告

江戸幕府は、大名を格付けすることで大名をコントロールし、幕藩体制を維持することを図った。
格付けのベースは、石高と家柄(親藩・譜代・外様)によるものである。石高には、表高と実高があり、格は表高により、将軍から朱印状が発行された。家柄の内、最も重要視されたのが、譜代である。その中でも、江戸時代以降に取り立てられた譜代大名が最重要視された。親藩は、政治の場からは遠ざけられ、敬して実権は持たせられなかった。
具体的に見える形としては、登城の人数制限、殿席や礼席の場所、礼服の違い、将軍からかけられる言葉の違い、などがあった。また、庶民にもわかる形として、江戸藩邸の造りや参勤交代の大名行列の様式などが定められていた。
以上のことが、レジメにしたがって、具体的に詳しく解説がなされました。

以上。   文責: 白石 徹



3月講「江戸の蘭学塾ー大槻玄沢と芝蘭堂ー」

江戸時代の芝蘭堂は、大槻玄沢が開いた蘭学塾としてよく知られている。高校の日本史教科書では、蘭学の隆盛を築いた人物として玄沢を挙げ、芝蘭堂を開いて多くの門人を育てたことを強調している。しかし、教育の実態は、案外わかっていない。門人の記録などを手掛かりに玄沢がどのような教育を行っていたのかをお話したい。

講 師:松本英治 氏
     開成中学校・高等学校教諭
     近世対外関係史・洋楽史を研究

日 時:3月27日(土)午後2時~4時
場 所:高井戸区民センター第9集会室
    オンライン(Zoom)配信あり
参加費:会場参加-会員1,000円、非会員1,500円
    Zoom参加-会員500円、非会員1,000円

報告

・江戸時代の蘭学塾では何が教えられていたのか、実態はあまり知られていない。
・大槻玄沢の「芝蘭堂」について、その人物像と「芝蘭堂」の実態について、レジメと34枚に及ぶスライド
 で、講演が行われた。

<大槻玄沢>
・1757年現在の一関市で医師の家庭に生まれる。最初の師、建部清庵を通して杉田玄白に入門。オランダ語を
 前野良沢に学ぶ。父の死後、一ノ関藩・藩医から仙台藩・藩医となる。その間、長崎に遊学。
・「解体新書」は実証性のある西洋医学の紹介であり、また、杉田玄白らがそれを公開したことに大きな意義が
 ある。
・「解体新書」の翻訳ができたのは前野良沢のみであったが、良沢は翻訳が不完全であるとして著者に名前を
 連ねなかった。杉谷玄白もそれを自覚しており、大槻玄沢に改正を託した。
・「蘭学階梯」
 大槻玄沢の出世作。上巻は蘭学とは何か、下巻はオランダ語の学習法。しかし、これを学んだからと言って、
 オランダ語が習熟できるとは限らない。翻訳中心の考え方で、まず単語を覚え、前置詞や冠詞に注意し
 ながら、適当な訳を考えろというもので、文法の発想はない。蘭学の入門書として蘭学を知らしめた意義は
 あった。
・「芝蘭堂新元会絵図」
 西洋暦によるオランダの新年会を芝蘭堂で開催した様子を描いたもの。即ち、玄沢がオランダ正月を仲間たち
 と共に祝った。
・「環海異聞」
 1804年、ロシアから、大西洋・太平洋を回って来訪したレザノフが連れてきた仙台藩の漂流民から聞き取っ
 た情報を、玄沢がオランダの本や文献を考証して著わした。
・「厚生新編」
 蘭学が幕府に公式に認められ、玄沢は天文方・蕃書和解御用方に出仕。長崎の優秀な通訳、馬場佐十郎と共に
 ヨーロッパの百科事典を翻訳した。
・「重訂解体新書」
 杉田玄白に託された「解体新書」の改正版。翻訳のレベルが向上していると言える。旧版が木版刷りに対して
 銅版刷りになっている。

<芝蘭堂>
・1786年江戸の本材木町に開塾。同学の士との集いを理由に仙台藩・藩邸から脱出。火事により次々と何度も
 移転した。
・門人帳「載書」
 「載書」とは誓いの文書。入塾者が年月日、出身地もしくは所属を記載し、署名して花押と血判。記載者は
 94名。しかし署名者が門人の総てではない。入塾時でもない。
・塾生の就学状況、教授内容-略

「芝蘭堂」について、松本先生のレジメの「まとめ」より転記。
・杉田玄白所伝の蘭方医学の教授を標榜する医学塾だった。
・大槻玄沢による「解体新書」の講義とオランダ語の指導が行われた。
・オランダ語は、芝蘭堂に学んだだけでは、翻訳力を身につけるのは難しかった。
・漢学の素養を重視し、漢方医学の教授も行われ、「漢蘭折衷」の立場を取っていた。
 (訳文は漢文で表記されるため-白石注記)

以上。     文責: 白石 徹



2月講「江戸の社会と浮世絵の情報力」

緻密な技術に支えられ、現在は国内外で愛好される浮世絵版画は、様々な情報を伝えるメディアとして発達しました。歌舞伎や遊郭などの楽しみだけではなく、江戸時代に起きた地震や伝染病の流行、政治への不満なども積極的に主題とした浮世絵の情報力に注目し、江戸庶民が浮世絵をどのように楽しんだか考えます。

講 師:藤澤茜 氏
     神奈川大学国際日本学部日本文化学科・准教授
     歌舞伎・浮世絵を中心とした日本文化を研究
日 時:2月20日(土)午後2時~4時
場 所:オンライン(Zoom)配信のみ
参加費:会員500円、非会員1,000円

報告

・スライドを使って、浮世絵を映しながらのご講演でした。
・浮世絵、歌舞伎、小説が相互に影響しあいながら江戸文化を構成していた。
・浮世絵版画が最も多いのは歌川国貞、その半数以上が役者絵。葛飾北斎も多いが、北斎は肉筆画が多い。
 二人とも長命であった。
・浮世絵は、西洋の絵画(ゴッホやモネ等)や音楽(ドビュッシー等)に影響を与えた。
・現代でも、日本のパスポートのデザインに使われたり、2024年の新千円札に使われる予定である。

浮世絵の情報発信
  ①麻疹絵・天然痘絵―疫病流行の情報。対処方法などの情報、病魔退散祈願
  ②美人画―ファッション情報を伝える
  ③風景画―観光ガイドブック
  ④役者絵―歌舞伎の情報。浮世絵の半数を占める。役者の似顔絵である。現代の歌舞伎の衣装は、浮世絵の
   役者絵を参考にしている
  ⑤商品・店舗の宣伝―例:「江戸高名会席尽 広尾 狐鰻 狐忠信」は、「狐鰻」の料亭の宣伝、狐に引っ
   掛けて三代目坂東三津五郎が演じる狐忠信の役者絵を三代歌川豊国が描き、その上部に料亭の佇まいと
   近隣の風景を初代歌川広重が描いている
  ⑥鯰絵―地震報道。「名石千載刎 男之助せりふ」、伽羅先代萩を捩ったもので、ナマズが悪役仁木弾正に
   扮し、鹿島大明神にやっつけられる絵。他に大鯰が、鹿島大明神にのしかかられ、小さな鯰達が頭を下げ
   ている。余震を象徴。さらに伊勢神宮の白い駿馬が、ナマズを押さえつけている図などがある。また、
   ナマズの周りに、地震によって職を失った人達(サービス業など)や、儲かった人達(大工や左官など)
   の格差を描いた図。等々、地震情報を伝えたり、地震終息を願ったり、はたまた、自然災害でどうしよう
   もない、やり場のない怒りを鯰にぶつけたりし、溜飲を下げた。多くの人が鯰絵を買った。災害のどさ
   くさで、次から次へと出版するため、版元や絵師の名前は記載せず、無届で行われた。後に、幕府は
   鯰絵を禁止する。鯰絵は、オランダの文化人類学者アウヘハントに見出され、その後、日本で研究が
   始まった。外国で評価され、その後日本でも評価されるようになったのは、浮世絵そのものであり、写楽
   などがある
  ⑦諷刺画―政治や社会への批判を表現。検閲があるため、高度な工夫がされている。例:戊辰戦争の風刺画
   「子供の遊力比べ」、着物の柄で人物が特定できるようにしている。一見したところ、何の変哲もない絵
   だが、それを読み解く読者の力もすごい
  ⑧横浜絵―維新前後の横浜の様子を伝える


以上。    文責: 白石 徹



1月講「新宿山の手 七福神めぐり」

集合時間:1月16日(土)午前10時
コース:JR飯田橋駅西口改札付近(新宿寄りの神楽坂方面・江戸時代の牛込御門の石垣が残る)~神楽坂~
    ①善国寺(日蓮宗毘沙門天・家康が創建)~地蔵坂~旧御徒組屋敷(大田南畝の誕生地)~
    ②経国時(日蓮宗「火伏せ」の大黒天・境内に長崎山王神社の被爆の楠)~大江戸線牛込柳町駅乗車→
     東新宿駅下車~
    ③稲荷鬼王神社(恵比寿・豆まきで「鬼は内、福は内」と唱える)~
    ④永福寺(曹洞宗福禄寿)~
    ⑤厳島神社(弁財天・朱印は西向天神で受け付け)~
    ⑥法善寺(日蓮宗寿老人)~西向天神(弁財天の朱印受付)~
    ⑦太宗寺(浄土宗布袋尊・信州高遠藩内藤家の菩提寺・江戸六地蔵の一つ、都内最大の閻魔)~
     丸の内線新宿御苑前駅・解散
参加費:会員500円、非会員1,000円
その他:・新年会は中止です。
    ・Zoomによる配信はありません。
    ・出発場所で地図と解説資料をお渡しします。現場での説明はありません。
    ・5人一組で順次出発します。
    ・最終地点で流れ解散です。

報告

コロナ禍により中止