5月講「江戸の刑罰におけるお仕置き場の役割-鈴ヶ森と小塚原の空間と機能-」

日 時:5月25日(土) 午後3時~5時
場 所:セシオン杉並 第6・7集会室
    杉並区梅里1-22-32 地図
講 師:亀川泰照氏(荒川区立荒川ふるさと文化館 上級主任学芸員)
会 費:会員1,000円、非会員1,500円
懇親会:中華料理「華龍」 飲み放題つき会費3,500円
    高円寺南1-6-11

2019年2月月例会の報告

2月19日、いつもの阿佐ヶ谷市民センター。
常連12名に加えて高野さんと林さんの紹介で石山さんが初参加されました。
石山さんは今も野球に汗を流されているそうで姿勢がよく投げ方もすぐに会得されました。
少し練習すれば常連を脅かす存在になりそうです。
高野さんは杉並区で地域ボランティア活動をされており、昨年1月投扇連の有志が高齢女性を相手に投扇興を指導した縁で1年ぶりに参加されました。1回戦でいきなり若紫16点、石山さんとの新人戦では明石17点を叩き出して勝利されたのには驚きました。
お二人とも「才能あり」、是非今後も参加していただき、このところややマンネリ気味の常連に活を入れてもらいたいと思います。
女性が参加されると男性軍が高得点を連発するという過去の統計があるのですが、今回は白石夫人、泉さん、高野さんが参加されたにも関わらず、男性軍のプレイは精彩に欠け、歓声の回数が少なかったのは残念でした。
その中にあって昨年の10月例会で坂本さんに5連覇を阻まれた後期高齢者1名が「打倒坂本」に燃えました。
優勝杯を受け取る姿に、「それくらい仕事に燃えれば財を成すのにな~」の声。その通りです。

さて、最後の写真をご覧下さい。これは江戸連の12月講の参加者を交えて行われた「投扇興を楽しむ会」で坂本さんが叩き出した真木柱=まきばしら(扇が枕にかかり、蝶は扇子にぶら下がる、30点)の写真です。
このクローズアップ写真は偶然にも今月例会の前に塩出さんのカメラに残っていたことがわかり入手したものです。
「現在江戸連が所有する道具では、蝶が台座から落ちずに引っかかる事は不可能と考えていました。蝶が落ちないように扇子が支えてくれたことはまさに奇跡です!!」とご本人も信じられないほどの技です。

      
白石さん 匂宮     白石さん 若紫    川越さん 若紫 16点 高野さん 若紫 16点
(におうのみや)12点 (わかむらさき)16点

      
仲下 明石(あかし) 仲下 早蕨(さわらび) 塩出さん 早蕨 11点 仲下 もうちょっとで
17点         11点                     浮舟 18点

      
石山さん 須磨 7点  高野さん 明石 17点 仲下 早蕨 11点   仲下 桐壺(きりつぼ)23点


坂本さん 真木柱(まきばしら) 30点

「江戸雑学」は荻原さんの《江戸の美意識

江戸の文様意匠 ②纏と半纏はんてん/江戸の華と粋です。
私が選定した江戸の美術《浮世絵・屏風絵・染織文様・漆芸・陶磁・仏像・歌舞伎・能狂言衣裳・祭礼・纏・家紋》から選んだ画像をゆっくり紐解きながら江戸文化の豊かさを様々な視点から十分に眺め話しました。
江戸前期は上方文化の影響が残りますが、後半期の江戸では武家文化と町人文化に新しい美意識が生まれて、意気、艶、渋み、軽み、粋、侠、華やぎが江戸文化創造のエネルギーの源になっていきます。
                               荻原延元
いくつかのスクリーン場面をご覧下さい。
 

 

 

懇親会は久しぶりの林さんと女性のお二方が参加され、うまい香港料理を肴に知的な話題(?)に花が咲きました。
                            (文責:仲下)

4月総会および講「植物に見る江戸らしさ」

日 時:4月27日(土)
    14:00~15:00 総会
    15:00~17:00 講「植物に見る江戸らしさ」
    17:00~19:00 懇親会
場 所:日本橋伊場仙ビル7階 会議室
講 師:大場秀章氏
    日本の植物学者。東大名誉教授。理学博士。
    「江戸の植物学」「植物は考える:彼らの知られざる驚異の能力に迫る」
    「花の男シーボルト」「バラの誕生:技術と文化の高貴な結合」他、著書多数。
会 費:会員1,000円、非会員1,500円
懇親会:自由参加。中華料理「龍府」
    食べ放題、飲み放題つき会費3,500円

3月講「利根川水運で栄えた木下(きおろし)河岸の探訪」

 水運(木下~手賀沼間1時間)を満喫し、木下河岸の盛衰史を学び、かつ地元の人達との交流が楽しめそうな企画です(桜と菜の花も見れそうです)。

集合時間:3月30日(土)午前10時6分
集合場所:JR成田線「木下駅」北口駅前広場
     (JR常磐・成田線快速成田行き。上野発9時3分~日暮里9時6分~松戸9時23分~柏9時32分~
      我孫子9時37分~木下10時6分着)
参加人数:44人まで。木下~手賀沼間の遊覧船(11人乗り)を2艘チャーターし、参加者をA・B二班に分け、
     乗船組と講座受講組(村越講師)をそれぞれ1時間ずつで交代する。
日 程:10時半~11時半・・・A班遊覧船&B班講座受講(中央公民館)
    11時半~12時半・・・B班遊覧船&A班講座受講(中央公民館)
    12時半~13時・・・利根川堤防散策・木下河岸跡見学
    13時~13時45分・・・柏屋で昼食(「蕎麦+ミニ丼(野菜・かつ・肉)セット」or「天ぷら蕎麦」)
    13時50分~14時20分・・・吉岡まちかど博物館見学(館内15分、庭15分で二班交代)
    14時半~16時・・・木下交流の杜歴史資料センター(博物館)見学。公園から利根川を見る。
             木下貝層(国天然記念物)見物
    16時半頃木下駅に到着・解散。16時37分の成田線で帰宅の途
参加費:会員2,500円(乗船代1,000円/人・昼食代1,050円~1,100円/人・入館料100円/人・その他)
    非会員:3,000円
その他:会員及びその家族優先。満席(44人)になり次第、締め切ります。

報告

小さな遊覧船のため、会員は遊覧船乗船組と公民館での講演受講組と2組に分かれた。遊覧船も2艘に分かれて乗ることになった。遊覧船は木下の中央公民館の前から出発し弁天川を上り、下手賀川に入り、手賀沼の手前でUターンして川を下り、六軒川に入り、出発点に戻る約1時間のコース。


 

 

中央公民館では、木下河岸の盛衰史について木下まち育て塾副会長の村越博茂氏に利根川の水運の変遷とともに変わっていく様子を学んだ。特に川蒸気船やそれを支配した吉岡家の盛衰などは興味深かった。
 

A班とB班が合流して利根川土手を散策、木下河岸跡を見学し、昼食場所の柏屋へ向かう。
 



吉岡まちかど博物館は、隆盛を誇った吉岡家の庭の一部と蔵を資料館に改装したもの。
 

木下交流の杜歴史資料センター見学     利根川を眺む
 

木下貝層(貝の死骸が積み重なって層となり化石化して隆起して地上に現れたもの)


以上。   文責:白石 徹



2月講「一人旅の魅力~塩の道と酒街道」

日 時:2月16日(土) 午後3時~5時
場 所:日本橋伊場仙ビル7階 会議室
講 師:宮原一敏氏(江戸連会員)
会 費:会員1,000円、非会員1,500円
懇親会:自由参加。中華料理「龍府」を予定
    食べ放題、飲み放題つき会費3,500円

報告

<塩の道>
 講師は以前長野県伊那市に単身赴任していたことがあり、四季の移ろいを強烈に感じさせる伊那谷の景色に魅せられた。高遠小彼岸桜、天竜川や木曽駒ケ岳などの美しい写真を紹介。また伊那谷の特徴として、上場していないが、養命酒や伊那食品(カンテンパパ)など優良な企業が沢山存在するという。さらに魅力なのは、井上井月(せいげつ)という、芥川龍之介がうなり、山頭火が憧れた漂泊の俳人がいたという。井月は徘徊しながら伊那谷にたどり着き、その魅力に惹かれて30年ぐらい住みついた。井月の歌碑の一つに「どこやらに田鶴のこえ聞く霞かな」の句がある。このように、伊那谷は魅力にあふれた場所だそうで、週末にはしょっちゅう外に出たそうであする。美しい写生と共に講師の思いを述べたエッセイ集「伊那谷と私」という本を出版したが、南信の本ランキング1位となった。伊那谷は中央構造線と糸魚川静岡構造線が交わるところにある。塩の道は、この断層に沿って太平洋側の御前崎から日本海側の糸魚川までを結んだ東経38線上にある。



 塩の道は海運や道路の発達に寄って時代とともにそのルートが変わっているが、いずれも海岸から内陸へ向かう道で、日本一長い塩の道は新潟県・糸魚川〜塩尻までの北塩道と、静岡県・御前崎〜塩尻までの南塩道が塩尻で繋がった全長350kmである。



 講師は、塩の道350kmを2005〜2007年の4~5月の連休と最後は8月を利用し3年間で踏破した。その中で、大変怖い思いをしたエピソードを2件紹介すると、1件目の出来事は、善知鳥(うとう)峠を越える時に、近道を取って歩き始めると、巨大な採石場に迷い込んだ。その採石場は周囲を石で囲まれ、天高く、地深く掘られており、高温多湿で、我が身の小ささ、儚さに恐怖を感じ、やっとの思いで出口を探し地獄のような所から脱出することができた。
 2件目は、北小谷から平岩に抜ける「天神道」で、草深い中を歩き進んでいると道に迷ってしまった。引き返そうと後ろを振り返ると景色は始めて見る景色で帰り道が判らない。必死であたりを探すと、折れた木が見つかり、近くに踏みつぶされた草を発見してホットする。また、つり橋などは、大概金具が錆びているか、木が腐っていたりして危険であるし、トンネルは真っ暗の中を一人で歩いて自動車とすれ違う時などは生きた心地がしなかったという。
塩を背負って運ぶ人を「ボッカ」といい、また牛に背負わせて運ぶ(陸船)の姿が「善光寺道名所図絵」に描かれている。
 講師は、塩の道の一人歩きから見つけたものとして「小欲知足の精神」「自分を知る」を挙げる。偉大なる自然の中に自分を落とし込んで、一歩一歩足元を見つめながら歩いて行く。

<酒街道>


 塩を舐め(塩の道)、鯖を食えば(鯖街道)残るは酒だろうと、友人達にも唆され、酒街道に挑戦しようと調べてみたが、酒街道なるものはありません。しかし、いろいろ検索するうちに、気仙沼市と一関市間にある蔵元4社で共同ブランド「黄金酒街道」を販売する企画があることを知った。そこで、地図上を気仙沼から一関への道を更に横に伸ばしていくと、何と日本海側に「酒のたんぼ」と書かれた酒田市があった。一関〜酒田間は芭蕉も歩いた道です。徒歩で行くと20日ほどかかりそうで、さらに酒蔵は街道沿いにはなく少し離れたところにあるケースも多いので独り歩きはリスキーと判断し、家族からの体力に対する心配もあり、自転車で行くことを決断、4泊5日の行程で実施。
 サイクリングジャパンクラブに加入すると、ヤマト運輸が自転車を目的地まで運んでくれる「輪行サービス」がある。一人サイクリングで行く際には、街道沿いの自転車屋のリストを作っておくことは、走行中に万が一の自転車トラブル解消のためにも必携品のようです。
 自転車なので試飲はできませんが、酒蔵20か所を訪問、それぞれの地域の歴史や特徴などを学ぶことができ、東北地方の酒蔵で、太平洋側、中央部、そして日本海側と大きく三つの地域における違いを分析していました(酒蔵での話や分析結果は省略)。

<特記>
 講師が酒街道から持ち帰った山形県・鶴岡市羽黒町「竹の露酒造」の銘酒「白露垂珠」(純米吟醸)を講演の後の懇親会の席で、皆さんで堪能しました。

以上。          文責:白石 徹