6月講 「病」の想像力―江戸時代の医書をめぐる文化史

日 時:6月25日(土)午後2時~4時
場 所:高井戸区民センター第9集会室&オンライン(Zoom)配信
講 師:河内聡子氏 東北工業大学総合教育センター 講師
会 費:会場参加 会員1,000円、非会員1,500円
    Zoom参加 会員500円、非会員1,000円
(会員は9月末にまとめて支払い。非会員は事前支払い、ただし関係会員との合算可)

2022年度総会

開催日時:2022年4月23日(土)午後2時~2時50分
会場:東京ウイメンズプラザ第二会議室&Zoom
会員総数:88名(当日会場出席 17名、Zoom出席 20名、委任状 46名、欠席 5名)

第一議案 「2021年(令和3年)度の事業報告と決算について」

1.事業報告

(1)2002年(平成14年)2月7日に江戸連がNPO法人として発足してから20周年目を迎えた。
 「江戸を遊び・江戸を学び・江戸の良さを今に活かす」という活動も少しずつ定着して来ている。発足時は10数人だった会員数も、2005年(平成17年)に28人、2008年(平成20年)に38人。その後毎年10人ずつ増加し、2013年(平成25年)には83人に達しました。それ以降現在まで会員数はほぼ85~90人で推移しています。江戸連の活動の柱である「講」(毎月の例会を、2006年から江戸連らしくこのように命名)は、会員の増加に伴いその内容を多様化させ、①江戸を学ぶ(内外講師による講演会ほか)、②江戸を歩く(江戸の史跡と坂歩き・七福神巡り・関東の小江戸巡り・日本橋老舗巡りほか)、③江戸の芸能を楽しむ(歌舞伎・落語・小唄・投扇興・能楽ほか)という3つの活動を軸に据えて行ってきたが、20年間でこの3つの開催比率は①4対②4対③2くらいになっている。
 2021年(令和3年)度も、前年度に引き続きコロナ禍に大いに苦しめられた1年であった。江戸連活動の柱であり、人気の企画であった「江戸を歩く」活動がほとんどできず(1月講で、去年中止にした「新宿山ノ手七福神巡り」を開催した1回のみ)、残りはZoomによる「講演会」もしくは「江戸芸能」だった。それでもZoomが定着したため、1年を通し講が実施できたのは幸いであった。
因みに1年間(12回)の講の外部講師と会員講師の比率は6対6であった。参加者も会場とZoom併せて毎回35~40人が参加してくれた。講師や江戸芸能及びガイドをしてくれた会員に感謝する(「2021年(令和3年)度の講の実績」参照)。

(2)NPO法人江戸連発足20周年記念事業について
 10周年記念事業には、江戸連初代代表理事、江戸連を支援してくれた外部講師及び関係深い友好団体などにも参加を頂き、記念講演や激励の挨拶をお願いし、飲食を伴った記念事業を盛大に開催したが、今回はコロナ禍ということもあり、3月講として「江戸連20周年を振り返る」を、伊場仙会議室会場とZoomを併用して開催した。江戸連の発足時の話(発足時からの理事である野津氏と吉田氏)やその後の江戸連の歩みや問題点など(圓山氏)や機関誌発刊時のエピソード(初代機関誌担当理事の長谷田氏)がなされた。また、20年に及ぶ活動の様子を映像としてまとめた「江戸連アーカイブス」(新実前代表理事や長谷田氏らがまとめてくれた)を約1時間流したが、写っている会員たち(亡くなった方を含めて)の笑顔が印象的であった。20周年記念事業としては、①機関誌17号を20周年記念号として発刊した。②江戸連特製手拭いを作成した(デザインは機関誌の挿絵などの担当をしている池田要さんにお願いした)。特製手拭いは会員に1本づつ進呈し、また主だった講師の方や友好団体などへは機関誌17号と手拭いを進呈した。

(3)機関誌17号の発刊について
 機関誌17号は江戸連20周年記念号を兼ねたものとして発刊した。これまで寄稿のなかった会員も含めて、頼んだ方は全員快く引き受けてくれたおかげもあって、比較的スムースに発刊にこぎつけることができた。更に、校正作業や機関誌の発送作業なども大勢の会員が手伝ってくれたこと、また何よりも機関誌の購入に協力頂いたことに感謝している。NPO法人で定期的に機関誌を発刊しているところは稀だと思っており、誇りとしたい。

(4)連内連の活動について
 連内連の活動についても、2021年度は厳しい環境だった。「投扇連」と「歌声連」は”人が集まってこそ”という活動であるため、コロナの状況が改善しないかぎり活動の再開は難しそうだ。ただ、投扇連はこれまでの実践を踏まえて、江戸連流の「配点表」を作成し、活動再開に備えている。
一方「俳句連」と「古文書連」はZoomなどを活用して、1年間継続して活動がなされた。俳句連では、俳句専用システム「夏雲」を活用して、毎月句会が開催されたがこれには毎回20数名が参加し、俳句を楽しみかつ充実させている。また、今回初めて「吟行句会」を企画したところ、10人を超える参加希望があったが、コロナのため見送らざるを得なかった。古文書連も様々なジャンルのテキストを使用し、毎月25~30名の参加で熱心に学習を行っている。

2.決算報告(別紙1参照)

第二議案「2022年(令和4年)度の事業計画と予算について」

1.事業計画について
 
(1)講の企画について
 2022年(令和4年)度については、暫くコロナが続くことを前提にできるだけ密を避けた企画を考慮せざるをえないと考えている。講演会は会場参加とZoom参加の二本立て方式を基本としたい。江戸歩きは、できるだけ密にならないよういくつかのグループに分けて実施したい。
 当面の講の予定は次の通りである。
4月23日(土)渡辺憲司講師「江戸遊里の記憶~苦海残影考」
5月28日(土)白石広子講師「ジャガタラお春の研究」
6月25日(土)河内聡子講師「『病』の想像力~江戸時代の異書をめぐる文化史」
 今後もコロナの状況を見ながら魅力的な企画を検討していきたい。ただ、コロナ禍のなかで、江戸歩きの講が激減し、講演方式の講が中心になるに従い、毎月の講会計が赤字傾向になっている。会員講師の活用及び外部講師の謝礼金見直しなども検討したい。

(2)機関誌18号の発刊について
 機関誌は江戸連の誇りうる活動の一つであり、2022年(令和4年)度についても、機関誌18号を発刊したい。ただ、機関誌は創刊時の値段(300円)を据え置いたままなのに対して、ページ数の増加、表紙のカラー化、紙質のアップ及び機関誌の郵送費の江戸連負担などもあって毎号赤字になっている。コロナ前は、毎月の講会計はほぼ収支トントンであったため、会員の年会費で機関誌の赤字を埋められる状態であったが、少し厳しい状態になってきたため機関誌費用全体についても見直したいと思っている。

2.予算(別紙2参照)

第三議案「遠隔地会員の年会費の変更について」

 現在の遠隔地会員については、「入会金2000円、年会費1000円」となっているが、コロナ禍でZoom利用が一般化するなか一般会員と遠隔地会員との優劣差が縮小しており、「遠隔地会員の年会費については2000円に変更したい」(ただし、遠隔地会員の入会金はそのまま)。

第四議案「役員の変更について」

 現役員は2022年(令和4年)度までの任期であるため全員留任とするがが、役員の若返りの一環もあって、小嶋さんを新たな理事として推薦する。なお、小嶋さんからは理事就任の承諾を得ている。

2021年度事業報告及び決算、並びに2022年度事業計画及び予算は総て総会にて賛成多数で承認されました。

2021年度総会

開催日時:2021年4月17日(土)午後1時半~2時
会場:東京ウイメンズプラザ第二会議室&Zoom
会員総数:86名(当日会場出席 11名、Zoom出席 8名、委任状 66名、欠席 3名)

第一議案 「2020年(令和2年)度の事業報告と決算について」

1.事業報告

(1)2002年(平成14年)2月7日に江戸連がNPO法人として発足してから19年目を迎えた。「江戸を遊び・江戸を学び・江戸の良さを今に活かす」という活動も着実に定着して来ている。発足後数年は10数人だった会員も、2005年(平成17年:江戸連機関誌創刊)度には30人弱、2011年(平成23年:発足10周年)度には68人、そして2018年(平成30年)度には90人を超えたが、現在は85人になっている。
 2020年度は江戸連にとって(というよりも日本及び世界中が)これまでに経験したことのない試練の年になった。コロナの流行により自由に集まって、講演会を開催したり、江戸歩きをしたり、歌舞伎鑑賞したり、懇親会を行ったりすることが困難な状況に追い込まれた。「2020年(令和2年)度の講の実績」のように、4月・5月は「コロナのため中止」に追い込まれ、総会はインターネットによる総会という極めて異常な事態だった。ただ、江戸連会員は連絡事項を全てパソコンを通じて行うこととしていたこと、及びZoomの利用法に精通した佐原さんやパソコンのスペシャリストの渡辺さんを役員に抱えていたために、Zoomの導入が比較的スムーズに行うことできたことは江戸連にとって幸いであり、両氏に深く感謝する。2021年1月の「新宿山ノ手七福神めぐり」をのぞけば、6月~3月は(Zoom+会場参加)もしくは(Zoom参加のみ)という方式で毎回40人強の会員が講に参加してくれ概ね盛況であった。とりわけ、10月講の「歌舞伎へのお誘い~出雲のお国から瞼の母」と12月講の「江戸芸能;落語・狂言紙芝居・手品」は芸達者揃いの江戸連だからこそできた催しと、寿々方・荒井(孝)・花伝亭長太楼・三宮及び渡辺さんに深く感謝する。また、コロナ禍にあって、外部講師にお願いするのもままならない時に、6月・8月・11月講を会員である荻原・松本・新実さんがそれぞれ素晴らしい講演をしてくれたことも感謝にたえない。今年度実施した9回の講のうち外部講師は4人のみで、残りの5回は会員の手になるものであったということは江戸連として誇りにできると思っている。

(2)江戸連の「連内連」の活動についても、2020年度は大試練の1年だった。「投扇連」(仲下代表&塩出幹事長)及び「歌声連(村岡代表)は年間を通じて中止に追い込まれた。「俳句連(扇句会)」(林代表)及び「古文書連」(神山代表&圓山幹事長)も、しばしば中止に追い込まれたが、後半になってようやく渡辺さんの協力を得て、Zoomによる活動が軌道に乗り始めた。しかし、「連内連」活動後の飲み食いと会話の楽しみは、コロナが収まらないかぎり戻ってこないのが残念だ。

(3)今回もなんとか江戸連機関誌16号を発刊することができた。原稿依頼した人が全て快く協力してくれたこと(会員および講師の方)、校正作業や発送作業などを手伝ってくれた方、そしてなによりも会員全てが機関誌の購入に心よく協力してくれたことに深く感謝する。今回は1100冊を発行したが、国会図書館・日比谷図書館・中央区図書館や協力を頂いた講師の方への進呈を含めてほぼ一瞬のうちに捌けてしまった。

(4)長年の懸案事項であった江戸連機関誌の在庫問題については、会員諸氏のご協力もあって、コロナ禍で販売活動ができなかった15号(残187冊)を除けば、各号数冊~40冊程度のほぼ適正な在庫に収まっている。在庫管理に多大な協力を頂いている三宮さんに感謝する。

2.決算(別紙1参照)

第二議案「2021年(令和3年)度の事業計画と予算について」

1.事業計画について
 
(1)講の企画について
 2021年(令和3年)度については、暫くコロナが続くことを前提にできるだけ三密を避けた企画を考慮せざるをえないと考えている。講演会はZoomと会場参加の二本建て、もしくはZoomのみ方式を基本としたい。江戸散策は、できるだけ密にならないよういくつかのグループに分けて実施したい。当面、4月講は安藤優一郎氏の講演「大名の格付け」。5月講は本来1月に実施予定していた「新宿山の手七福神巡り」(このコースは朱印の受付など年間を通して「七福神巡り」を受け入れる体制ができているとか)を予定。また6月講は大久保治男氏の「文化人井伊直弼と埋木舎」をそれぞれ予定している。今後も魅力的な企画を検討していきたい。

(2)NPO法人江戸連発足20周年記念事業について
 江戸連は来年2022年2月7日に発足20周年を迎える。本来なら記念事業を早急に準備しなければいけない所であるが、コロナ禍ではなかなかそんな気分になれない。多少後ろにずれこんでもいいから、会員が心置きなく一同に会して20周年を祝える時期を待って実現したいと思っている。時期をみて実行委員会を発足させたい。

(3)機関誌17号の発刊について
 編集体制を一新してから3冊目の、機関誌17号を発刊することとする。2005年(平成17年)度(当時会員数30人弱)に、大議論の末機関誌発刊を決意してからここまでよく継続してきたものと思っている。薄っぺらで誤字脱字だらけだった初期の機関誌に比べ、質量とも充実した機関誌に成長し、NPO法人江戸連の看板活動の一つになっている。これもひとえに会員が積極的に機関誌に投稿してくれたこと及び機関誌販売(「会員はできれば10冊、最低5冊。役員はできれば30冊、最低15冊」)に協力してくれたお陰と深く感謝している。今後とも機関誌発刊に協力をお願いする。機関誌17号は、江戸連発足20周年の特集も兼ねたものとして発刊したいと考えている。

(4)連内連活動の推進について
 コロナ禍で苦戦を強いられているが、俳句連及び古文書連はZoomに活路を見出し活動を開始し始めている。投扇連と歌声連は活動の性格上、コロナの状況が改善しないと活動の再開は難しそうだ。コロナで活動が全面的にストップしているNPOが多いなか、連内連の活動があるというのも江戸連の特徴の一つだと思っている。今後とも推進して行きたい。

(5)江戸連活動に関する事務経費支払いの件について
 これまで、江戸連の活動・運営は、その殆どが会員のボランティアよるものであった。しかし最近、活動が活発化し、例えば、機関誌の作成、経理処理、オンライン配信など、それを担う方の作業量と時間が増加し内容も複雑化している。従って、江戸連としてその労に対して、事務経費として些少なりとも、次の基準で謝礼を差し上げたいと思っている。
①江戸連機関誌の編集・作成に6万円/年。②ホームページ及び江戸連メールの記載に2万円/年。③経理会計業務に3万円/年・人。④オンライン配信に2千円/回。江戸連講及び古文書連・俳句連についても適用する。

2.予算(別紙2参照)

第三議案「役員の変更について」

 2021年(令和3年)度は任期満了に伴う役員の改正時期に当たる。新たに水越さんと小川さんを理事に推薦する。なお、水越さんと小川さんからは理事就任について事前に承諾を得ている。その他、理事の圓山・白石・新実・渡辺・山本・寿々方・吉田・石垣・長谷田・佐原・野津・川越さん及び監事の三田さんについては、引き続き再任としたい。尚会計担当の職務は川越さんから、山本(機関誌担当と兼務)さんと小川さんが二人で役割分担をして引き継ぐこととし、また水越さんには企画担当をお願いすることとしたい。

第四議案「議事録署名人の選定について」
 議事録署名人については、白石議長の他圓山・川越さんを選定したい。

2020年度事業報告及び決算、並びに2021年度事業計画及び予算は総て総会にて賛成多数で承認されました。

5月講「じゃがたらお春の研究」ー17世紀ジャガタラ移住日本人女性のグローバルな世界での活動についてー

日 時:5月28日(土)午後2時~4時
場 所:高井戸区民センター第1・2集会室&オンライン(Zoom)配信
講 師:白石広子氏(江戸連会員) 歴史学博士PhD(青山学院)
    主な著書:「じゃがたらお春の消息」「長崎出島の遊女」「バタビアの貴婦人」他、論文多数
会 費:会場参加 会員1,000円、非会員1,500円
    Zoom参加 会員500円、非会員1,000円

報告

5月講は、会員の白石広子講師の「じゃがたらお春の研究」で、現地とオンラインの開催でした。長年に渡る研究成果の一部を発表いただく機会ともなり、74名と非常に多くの方が参加されました。「じゃがたらお春」という言葉を聞いたことはありましたが、今回初めて詳しく学び、イメージが覆されました。実の父親はイタリア人だったが、母親がイギリス人と奉行所に届け出たために、キリスト教禁教のあおりで、バタヴィア(現在のインドネシアのジャカルタ)に追放になったこと。日本への贈り物と一緒に送られた「ジャガタラ文」と呼ばれる手紙が発見されていること。江戸時代初期に貿易拠点として栄えた街で、国籍や国益に縛られず、遺言書で残すほどの財産を築いたこと。お春をはじめとする日本人女性移住者達は、日本から見知らぬ土地に追放された悲劇の人々ではなく、世界に開かれた土地に順応し、グローバルな社会で活動・活躍したバイタリティに富んだ人達だったということをあらためて知ることができました。個人的には、ジャガタラ文と一緒に日本に送られた布製品(更紗や毛織物)に興味があり、またの機会にお話を伺えればと思いました。

以上     文責:山本 秀美



総会および4月講「北前船と遊里-北国の遊里を中心に」

日 時:4月23日(土)
    14:00~14:45 総会
    15:00~17:00 4月講「北前船と遊里-北国の遊里を中心に」
場 所:東京ウイメンズプラザ&オンライン(Zoom)配信
総会議題:2021年度活動報告および決算、2022年度活動計画および予算、その他
4月講講師:渡辺憲司氏 立教大学名誉教授 2018年江戸連4月講・講師
会 費:会場参加 会員1,000円、非会員1,500円
    Zoom参加 会員500円、非会員1,000円

報告

4月講は、渡辺憲司講師の「北前船と遊里-北国の遊里を中心に」で、北前船航路の北陸地方および東北地方の日本海側のいくつかの遊里について、江戸の吉原との違いや特徴を伺いました。現地参加者20名、Zoom参加者25名と、多くの方に参加していただきました。2018年4月の「江戸遊里の記憶~遊里の光と影」から4年ぶり2回目のご登壇でした。最初に北海道の民謡「江差追分」を聴き、江差の遊女のことが歌われていることをはじめて知りました。個人的に江差は何度か訪れていて、「江差追分」も耳にしたことはありましたが、ニシン漁で栄えたところという認識しかありませんでした。江差や青森の鰺ヶ沢、山形の酒田、福井の三国など、北前船の寄港地として栄えた町には沢山の人やお金が集まり、地方の食や文化が運ばれ、商人や職人を中心とした自由な気風があふれていました。そこに形成された遊里も、吉原とは違う自治・自由の精神を持ち、地方の文化が引き継がれて独自の発展を遂げました。先生のお話は2時間では収まらない内容で、現在まとめているという「岡場所雑記」についても是非伺いたいと思いました。

以上     文責:山本 秀美