6月講「寛政の改革と黄表紙について」

日 時:6月21日(土)午後2時~4時
場 所:東京ウイメンズプラザ第二会議室&Zoom配信
講 師:神山直樹氏(江戸連会員)
参加費:現地-会員1,000円、非会員1,500円
    Zoom-会員500円、非会員1,000円
  ※参加費は9月末にまとめてお支払いください
   (非会員は事前支払い、ただし関係会員との合算可)

 神山氏は古文書の講師にして黄表紙の研究家で、これまで2度にわたって
黄表紙について講演をお願いしました。今回は寛政の改革の中で最も厳しい
措置がとられた黄表紙「文武二道万石通(ぶんぶにどうまんごくとおし)」
(朋誠堂喜三二著)と「鸚鵡返文武二道(おうむがえしぶんぶのふたみち)」
(恋川春町著)について、その本の内容に触れながら、なぜ定信がかくも
怒ったのか等について、講演を頂きます。

5月講「蔦屋重三郎(蔦重)の足跡と𠮷原界隈散策」

日時:5月20日(火)13時 台東区民会館1階ロビー集合

行程:区民会館9階「べらぼう江戸たいとう大河ドラマ館」見学
      入館料800円(20名以上の団体となった場合640円)
   ~正法寺(蔦重菩提寺)~山谷堀公園~見返り柳・衣紋坂~
   吉原大門~吉原域内~吉原神社~浄閑寺~回向院・延命寺
   (小塚原処刑場跡)~三ノ輪・南千住(16時頃解散))
   *歩行距離5~6キロ、約1万歩

案内:江原晴郎氏、圓山稔氏(江戸連会員)

その他:行程の詳細及び見学先の概要については、こちらを参照

現地参加費:会員1,000円、非会員1,500円
Zoom参加費:会員500円、非会員1,000円
  ※今回から街歩きのZoom参加についても、参加費を徴収いたします※

報告

 5月講は、NHK大河ドラマでおなじみの「べらぼう」で、まずは、「べらぼう江戸たいとう大河ドラマ館」での見学からスタートした。主役の横浜流星さんのメッセージ映像から始まり蔦重の衣装、主要キャスター・スタッフの紹介があり、特に、江戸時代中期の吉原遊郭を体感できる施設でもあり、江戸の貴重な文化に触れることができ大変勉強になりました。次に、蔦重の足跡と吉原界隈の散策に出かけましたが、天気は5月なのに29度と暑くなり、ビルの日陰を利用しての散策となりました。
 経路は、台東区民会館→本龍寺(弾左衛の菩提寺)→正法寺(蔦重の菩提寺)→山谷堀公園経由→見返り柳→吉原大門→吉原耕書堂→吉原神社→吉原弁財天→三ノ輪浄閑寺の全行程4.5㎞、散策時間2時間40分、約1万歩の散策を落伍者も無く、無事に終了することができました。途中、今戸焼に遭遇し、江戸時代から明治時代を中心に江戸を代表する焼き物として、庶民に親しまれていたことに感銘をうけました。

以上     文責:川越 誠司郎



総会・4月講「江戸時代の評価~今なぜ江戸ブームなのか」

日 時:4月29日(祝・火)13:00~16:00
場 所:東京ウイメンズプラザ第二会議室A・BおよびZoom配信

    13:00~14:00 総 会「2024年度活動報告と決算、2025年度活動方針と予算、その他」

*総会欠席の場合:圓山代表理事へ委任状を送信して下さい*
参 考:総会における委任状の文面は「総会の議決につきましては、江戸連代表理事圓山稔氏に一任致します」となります。

    14:00~16:00 4月講「江戸時代の評価~今なぜ江戸ブームなのか」
        講 師:荒井孝昌 氏(江戸連会員)

講会費:会場参加 会員1,000円、非会員1,500円
    Zoom参加 会員500円、非会員1,000円

報告

 4月講は、江戸連会員で元東京国際大学学長の荒井孝昌講師の「江戸時代の評価-今なぜ江戸ブームなのか-」で、参加者は現地29名、Zoom 10名でした。
 まず、今なぜ江戸ブームなのか私見としての講演ですと一言。①大政奉還(1867)から終戦(1945)まで78年。②終戦(1945)から現在(2025)まで80年。ほぼ同じ時間の中で①は10年に一度戦争をしており、②は平和。江戸時代は265年ほど平和が続き、明治期の人が江戸時代を見れば「何もしてくれなかったので今苦労している」と。ブームの背景として、太平洋戦争の敗戦による薩長中心の明治政府の終焉とベルリンの壁撤廃からソ連の崩壊に伴うマルクス主義の影響低下。更に江戸時代研究の進化(思想的な物とは関係なく江戸を考える)等。鎖国政策は貿易を幕府の統制下に置こうとしていた。生産力、人口増加の変遷を見ると、「今までの江戸時代は苦しい生活だと想像していたが、そうでもないのでは」という所が江戸ブームに繫がっているのではないか。私見ということでの考察でしたが、今の江戸ブームが腑に落ちた講演でした。

以上     文責:小嶋 光



3月講「お花見」

日 時:3月26日(水)12時開始
場 所:小金井公園「桜の園」(場所は地図をご参照ください)
地図
<アクセス>
 ・JR東小金井駅 北口を出てロータリの向こう側2番乗り場 CoCo巡回バス
         1時間に2本-9分、29分、49分 小金井公園入口迄約5分
         公園正面口から桜の園まで徒歩約10分
 ・JR武蔵小金井駅 中央改札口三鷹方面出口を出て北側、ロータリの向こう側
         2番又は3番乗り場、いずれの行き先バスも小金井公園に行く
         本数多数。小金井公園西口迄約10分。バス停から桜の園は目の前
共 催:俳句連
会 費:会員2,000円-年度末(3月末締め)一括払い、非会員2,500円-当日現金払い
その他:酒・肴の持ち込み大歓迎!

2月講「江戸の食について」

日 時:2月15日(土)午後2時~4時
場 所:東京ウイメンズプラザ第一会議室B&オンライン(Zoom)配信
講 師:原田信男氏  史学博士(明治大学)
    主な著者:「江戸の料理史」1989年(中公新書)サントリー学芸賞受賞・
         「歴史のなかの米と肉」1993(平凡社選書)小泉八雲賞受賞・
         「江戸の食生活」岩波書店2003のち現代文庫・
         「和食と日本文化 日本料理の社会史」小学館2005・
         「和食の歴史」思文閣出版2016など多数
会 費:会場参加 会員1,000円、非会員1,500円
    Zoom参加 会員500円、非会員1,000円

報告

 2月講は、史学博士(明治大学)の原田信男氏の「江戸の食について」で、参加者は現地25名、Zoom 15名でした。
 江戸の食に関することを様々な観点から学ぶことができた。江戸時代に入って社会が安定し、各地で新田が開発され、利根川東遷によってさらに水田が増加した。また、利根川東遷によって川の物流が整い、全国航路が成立したことにより、米だけではなくさまざまな物産が江戸に入るようになった。江戸は、武家や職人などの単身の男性が多く住むことから、手軽に食事ができる店や屋台がたくさんあった。男性向けの遊廓ができれば、食事を提供する料理茶屋も発展した。社会の安定は文化の発展をもたらし、芝居小屋で弁当を出す料理屋や芝居の後に食事をする居酒屋も繁昌した。文化が発展すれば食が豊かになり、食が豊かになればそれに関する書物が出版され、よい循環となった。本草学や醤油などの発酵調味料の話にもなり、今までの講で学んだ色々なことが思い出された。活発な質疑応答がなされ、連衆の興味はつきないことを実感することができた。

以上     文責:山本 秀美