「投扇興」この一年を振り返って(2015年)

2011年8月に八人のメンバーで練習会をスタートさせて早くも四年、現在、十四名の常連に加えビジターの皆さんが折々参加され、優雅ながらもスリリングな投扇興を楽しみました。
高得点の銘(蝶・扇・枕によって作られる形)に歓声を上げる回数が格段に増えたのはトレーニングの成果です。
写真1は今年、川越・坂本さんがたたき出した蓬生(よもぎう)三十五点。写真2は6月の練習風景。

写真1  写真2
写真1             写真2

練習の後は江戸の勉強会、今年もいろいろな視点から江戸を眺めました。

2月4日 光田憲雄氏(ゲスト) 大道芸「南京玉すだれ・物売り」
4月20日 斎藤盾氏「薬の話」
6月29日 新実正義氏「海苔の文化史」
8月3日 圓山稔氏 一坂洋三氏(ゲスト) 観世流 謡曲「敦盛」
田中強氏(ゲスト)「失われてゆく野草の保護・育成」
-クマガイソウ、カタクリを通して-
10月28日 三田義之氏「江戸から見たアベノミクス」
12月6日 江戸連十二月講の前座で希望者を招いて投扇興の楽しさを紹介

体と頭がほぐれた後は「新福來」に場所を移して美味な中国料理を肴に懇談会。練習の反省はそこそこに、話題は経済、政治、芸術、果ては江戸連のノーベル平和賞の可能性にまで迷走、きっちり二時間が経過したところで幹事のお開きの声がかかり終了します。

仲下尚治